第40章 約束は
その頃黒子は荻原のいるはずであろう明洸中に来ており、バスケ部を見に行くと後ろから彼ではないが、話しかけてきた
持田
「あれ?キミもしかして帝光の…もしかしてシゲに会いに?
仲間の持田だ…って、覚えてねぇか。決勝は出てなかったし…」
黒子
「…いえ、話せませんでしたが…顔は覚えています」
彼らはそのまま歩き始め、持田は彼に「全中の決勝はこたえたよ。正直今こうして普通に話すのもまだきついな」と言い、黒子はそれに申し訳なさそうに謝った
そして荻原の事を聞こうと話しかけると彼は「ああ、シゲな。転校したよ。それから…バスケはもうやめると言っていた」と黒子の顔を見ずに言った
その事に黒子は「…え!?」と目を見開いた
持田
「何も中3のこの時期にとは俺も思ったが、あいつの親は仕事で転勤が多いらしくてな」
黒子
「なん…で…」
持田
「…と言うかあの試合に出てた奴はみんな高校では違う部活をやると言っていたよ。ハッキリ言うがあの試合は…俺らの心を折るには十分すぎた
ウチの部で1番バスケを好きで、いや…好きだったからこそ、アイツも例外じゃなかった」
方針状態になっている黒子を見た持田は「すまない…ついきつい言い方をしたが…だけどそれでも、キミにはバスケをやめないでほしい」と彼の目を見ながら言った
黒子は彼にまだ伝えてもいないことを言われた黒子は「…え?なぜそれを…」と彼に問い掛けた
持田
「見ればわかるよ。今のキミは俺達と同じような眼をしているからな。けどシゲは最後にキミと目が合った時、その奥も見ていた」
そう言って持田は荻原とした会話を彼に話し始めた