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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第40章 約束は




試合終了してからベンチの椅子に座った黒子はキセキの世代と会話をしていた



黒子
「なぜ…あんあ試合をしたんですか…?」


赤司
「なぜ…?どちらにしろ戦力差は圧倒的だった。どうやっても結果は変わらなかっただろう」


赤司
「手を抜かないでほしいと言ったのに…」


赤司
「試合をコントロールしただけだ。漫然と点を取り続けるよりよほど選手は集中していたよ」


黒子
「違います!僕が言ったのは!」


赤司
「詭弁に聞こえるならそれでもかまわないが、手を抜くなと言うならなぜ他の試合では何も言わなかった?
自分と関係のない相手の時は目をつぶり、友人とやるときだけそれらしいことを言うなど、それこそ詭弁だろ思うがね」


黄瀬
「え!?決勝の相手黒子っちの友達いたんスか?そうならそうと早く言ってくれれば…あーでも、やっぱムリかも…いくら友達でもあんだけ差があって最後までマジでやれって言われても…」


紫原
「点取り疲れて飽きるに決まってんじゃん~ボランティアすぎでしょ~ねーミドチン」


緑間
「お前らがどうプレイしようと興味がないのだよ。俺は俺の人事を尽くすだけだ」


青峰
「本気ださねーんじゃねーよ、出せねーんだよ。だから少しでもその退屈をまぎらわそうとすんじゃねーか
なんで強い方が試合を楽しんじゃいけねーんだ。弱すぎて相手にならねー方が悪いんだろーが、逆に謝ってもらいたいぐらいだぜ

それともそんだけの差があって、買った方も負けた方もベストを尽くして満足のいく試合。そんなもんを望んでたとしたらどうすればよかったんだよ」



彼らに囲まれた黒子は「それは…わかりません」と返事をし、1人になってから荻原の絶望した表情と自分と泣いていたことを思い出した



黒子
「けど僕にはあの日の勝利が、今までのどんな挫折よりも苦しかった。たとえそれ以外に道はなかったとしても…あんな思いは二度としたくありまんせん
忘れることもできない。だから…バスケットはもうやめます」



そう言った彼の表情は見えず、電車に乗って帰る際も彼は1人でただただ下を見つめていた







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