第7章 ピアスと後半と
名前side
名前
『…あー、疲れた』
火神
「お前何もしてねーだろうが」
名前
『あー、うん。ソーデスネ』
伸びをしながら買い出しの自販機への道を歩いていて目指す
て言うか歩く以外にできないのだが
火神
「お前、黄瀬が青峰の模倣できるって言ってたよな」
名前
『言ったけど?』
火神
「そん時お前別の記憶とか入ってるとか言って…」
名前
『ああ、あれね』
火神
「あれどういう意味だ?」
名前
『…あたしさ、キセキ達とかなり仲良かったんだよ
だけどちょっと色々あって…何かあたしの記憶と違うことになってんだよね』
いや合っている。原作にはバリバリ合っているがな?
あたしが変えちゃった奴とは全然違うんだよ。うん。ね?
仕方ないんだよねー。と呟いて溜め息を吐くと火神は同情の表示を見せて、あたしの頭をポンポンッと叩いたら
名前
『…何の真似?』
火神
「いや、何かつい…」
名前
『テツヤー、セクハラされたー!』
火神
「セクハラじゃねえよ!」
名前
『じゃあセクシャルハラスメント』
火神
「同じじゃねーかよ!」
そう言えばテツヤから返答がないなぁ。と振り向くと水色の髪である彼が居なかった
…忘れてた
名前
『火神!あたしテツヤのこと探してくる!』
火神
「は!?お前まで迷子になんじゃねーのかよ」
名前
『大丈夫だっつの』
火神に笑みを向けてから来た道を戻って、テツヤと涼太が居るであろう場所を小走りで目指す
その時、火神の顔がほんのり赤くなっていたことを知るのは誰もいなかった