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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第38章 初めての全中




試合が始まる直前、青峰は戻ってきた。黄瀬は彼に「遅いッスよ青峰っち!ギリギリじゃないッスか!」と普通に接し、赤司は「いけるか?」と彼に問いかけた

すると青峰は光なき虚ろな目で「…ああ」と返事をし、コートへと出て行った

試合での彼のプレイは乱雑というべきか、しかしそれでも彼がぶん投げたボールはゴールに吸い込まれるように入る




「うわああーなんで入るんだあれが!?青峰絶好調ー!!」

紫原
「(そーかなー?確かにいつも通り…どころか、いつも以上に点はとってるけど…)」


緑間
「(どこか投げやりに見える…)
青峰…!」


赤司
「(不安を感じるプレイだな…だがもっと問題なのは…)」



彼がボールを黒子に回すと彼は緑間にそのままボールを回そうとした。だが上手く回らず、外にボールが出てしまった

彼の様子に黄瀬は「どーしたんスか、黒子っち!?」と心配していたが、黒子はただ「…すみません」とだけ謝り、黒子は白金の判断により先輩と交代した

この試合、青峰は97点中40点を記録し帝光は97対39で圧勝、準決勝へとコマを進めた
そして翌日の最終日決勝トーナメント準決勝、前日同様仲間からはなげやりにすら映る危ういプレイぶりにもかかわらず青峰は決め続け51点を記録

不穏な空気がまとわりつつも帝光は勝ち進む。そして決勝トーナメント決勝戦、帝光中学対鎌田西中学校の試合が開始された



黄瀬
「(なんだこいつら…双子…?)」



決勝戦、帝光は思わぬ所で苦境に追い込まれることになる



赤司
「これが最後だ。勝てば優勝…そして2連覇となる。何か言うことはあるか?」


緑間
「1本でも多く3P決める
それだけなのだよ」


青峰
「別に、なんもねーよ」


紫原
「んー…早く終わらせてお菓子食べたい」


黄瀬
「なんかみんなバラバラじゃないッスか!?」


赤司
「かまわないさ、バラバラのチームが噛み合ってこそのチームだ。共有すべきなのはただ1つだ・そしてそれは全員できている
勝つぞ!!」



「「「オオ!」」」



そう気合を入れて出て行ったキセキの世代を、桃井と黒子は不安そうに見ていた






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