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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第38章 初めての全中



翌日、上崎中と帝光中のアップが始まった。青峰はアップなのにダンクを決め、観客を驚かせた



黄瀬
「気合い入ってるッスね、青峰っち」


青峰
「まぁな、今日の相手はちょっと手強いからよ。それにテツにも言われたからな
どんな相手でも、手は抜かねーよ」


黒子
「…はい」




一方緑間はどこか落ち着かない雰囲気をまとっており、気になった紫原は「どしたんミドチンー?」と話しかけた

すると彼は「…いや、…今朝のおは朝占いがな…」と話を始め、紫原は「なにー?悪いのー?ちょっと、カンベンしてよミドチーン」と嫌そうな顔をした



緑間
「俺は3位だ。問題ない、ラッキーアイテムも持っている
悪いのは…青峰だ。最下位だったのだよ…何事もなければいいがな…」



そう緑間が呟いてから数分後、「帝光中学校対上崎中学校の試合を始めます」とアナウンスが入り両者とも「よろしくお願いします!!」と挨拶をした

同時刻、別会場では荻原のいる明洸中がアップをとっており、荻原の靴紐がブチッと音を立てて切れた



荻原
「あの…ヒモの変えってありますかね…?」


「え…あっ!?」


荻原
「(なんだかなー急に。ヤナカンジ…ゲタの鼻緒じゃあるまいし…黒子と決勝で戦うんだぞ、こんな所でつまずけるか…!絶対勝つ…!!)」



そう荻原が決意していると観客からは相手校の選手が双子なことが珍しく、ざわついていた

場所は戻り帝光対上崎の試合は残り3分と少ない中、青峰は目を見開いた。井上がうすら笑いを浮かべながら、立ち止まり戦意喪失したからである

彼は青峰の事を止めようとせず、青峰はそのままレイアップシュートを決めた



緑間
「(開花した青峰とこの点差…モチベーションを保つのが難しいのはわかる…が)」


青峰
「(なんだよそれ…もう戦うのも諦めましたってか…なんだよ、なんでだよ…!!楽しみにしてたのに…!お前とならいい勝負ができるって…)」


井上
「(ってカオだな、けどよ…わかってねーよお前…自分がどんだけ化物か…
開始数分で分かってしまった圧倒的な差…一生かかっても追いつけない…凡人に一縷の望みも与えないほどの)
いるわけねぇだろお前とやれる奴なんて…イヤミかよ」






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