第38章 初めての全中
まずボールは赤司に回され、彼が誰にボールを回そうかと周りを見ると彼の視界に黄瀬が入った。だが彼は黄瀬ではなくリスクの少ない緑間へとボールを回した
緑間
「(今のはリスクはあったが黄瀬に通せたはず…赤司でもここは慎重になるか…)」
そう思いながら緑間が3Pを放つと彼のボールはリング当たってからネットを潜った
紫原
「ありゃ
(ミドチンがリングに当てるなんて、入ったけど。…けど俺も…今日は体重いなー…)」
その後、帝光は思い切りのよさはやや欠けるも赤司の慎重なゲームメイクで試合を進め、及第点の内容ながら順調に勝利を収めた
そして続くリーグ戦第2試合、帝光帝光は主力の2年生を早めに温存。虹村ら3年生も同じように重圧を感じつつも経験と赤司同様慎重な試合運びで特典を重ねる
第2試合も終了した際、帝光は両試合を勝利したため決勝トーナメント出場を決めた
虹村
「フゥ…(とは言え、思いの外しんどいな今年は…)」
紫原
「なんかつかれたーもー」
黄瀬
「ホントッスよねー」
黒子
「僕も試合に出てないのに疲れました…」
試合が終わったため彼らが控え室へと歩き出すと「おーい青峰」と誰かが青峰の事を呼んだ。それが誰か分かったのか、青峰は嬉しそうに「おお、久しぶり!元気にしてたかよ?」と返事をした
黒子
「知り合いですか?」
桃井
「あ、あの人は…上崎中の井上さん。青峰くんと同じPFで去年やったときはいい勝負だったんだよ」
井上
「今年こそ、勝つからな!」
青峰
「負けねーよ!」
桃井
「青峰くんと1対1であそこまで競った今年こそあの人ぐらいかも…リーグ戦ももちろん勝ったはず……あ!
ってことは…明日の決勝トーナメント1回戦は井上くんのいる上崎中だよ!」
その話を聞いた黒子は「!」と驚いて目を見開いていた