第36章 15番のユニフォーム
彼らが入学してから1年が経過し、また桜の季節がやってきた
そんな桜が見える廊下でたまたま青峰に出くわした黒子と青峰は一緒に体育館を目指していた
青峰
「もうすっかり1軍には慣れたってカンジだな、ってかお前…ちょっと縮んだ?」
黒子
「…青峰くんが伸びたんですよ」
そう言って彼がふと外へ視線を向けると灰崎が女子の肩を抱いて歩いており、その姿を見た黒子は「あれ?」と首を傾げた
青峰
「え…あ!あーだめだもう行っちまった。ったく…あいつもあのサボりぐせがなけりゃーなー」
黒子
「気になりますか?」
青峰
「まーセンスあるしな…好きじゃねーけど、っとヤベーのんびり歩いてたら遅刻しちまう。走るぞテツ!」
黒子
「あ。はい」
そう言って体育館へと走り出す彼らの近くには階段があり、そこを黄色い髪の男が下りていた
その後体育館に着いて練習中に虹村と1on1状態になった青峰は彼の事を抜き、シュートを決めた。ガッツポーズをする青峰の後ろで虹村は少し悔しそうにしていた
久保田
「やられたな」
虹村
「うっせ」
久保田
「けど青峰だけじゃない。他の奴らも2年になって一段と凄みが増したカンジだ。去年の全中で優勝した時に月バスでそう呼ばれるようになって、いつの間にか定着しちまったけどピッタリだと思うぜ
キセキの世代、本物の天才だよあいつらは」
虹村
「…」
久保田
「それとはちょっと違うけど…アイツもそろそろウワサだぜ?」
虹村
「ああ、あれから何度か練習試合で使って実力は完全に証明された。まず間違いねーよ」
その後選手達は集められて色々な事を伝えられ、話の終盤になってきてから「黒子テツヤ、次の試合から正式にベンチ入りしてもらう。背番号は15、6人目としての働きに期待する」と言われ、桃井にサイズを伝えておくよう指示された
その事に黒子は放心状態になっていたが青峰は彼へ「やったなテツ!!」と肩を組みながら言った