第36章 15番のユニフォーム
そんな黒子の初試合から後日、練習前に黒子は「…え?僕まだユニフォームもらえてなかったんですか?」と聞いた
青峰は黒子にチョップをし、赤司は「そうかすまない。黒子には伝えてなかったね」と話を始めた
赤司
「この前の交流戦はあえて1年だけで戦うのが目的だったから着れたんだよ」
青峰
「テツって何気にいい性格してるよな…オレらだって入ってそんなスグもらってねーよ」
赤司
「とは言え実力は見せることはできたし、結果コーチから何も言われなかった。とりあえず1軍として認められたとは思っていいよ」
青峰に叩かれた痛みにより黒子は涙目になっていた。が、すぐに練習が始まって、スリーメンで紫原と緑間と組んでいる彼はレイアップを思いっきり外した
彼に赤司は呆れたような声で「だからと言って下手でもいいと言うわけではないが」と言い、紫原は彼の頭を鷲掴みしながら「黒ちんマジメにやってるー?」と言った
同じく緑間も「お前のせいでスリーメンが終わらないのだよ…!!」と彼に文句を言っており、既に2人の息は上がっていた
「ったくしょーがねーなあいつは」
「オラもう1本ー!!
連続で決めねーと終わんねーぞ!!」
関口
「なんだかんだで練習についてこられるようにはなったなアイツ」
虹村
「あーまぁ…やっと最低ラインだけどな
(黒子テツヤ…か、赤司も不思議なやつを見つけてもんだ。あんな冴えない奴今までの1軍じゃ考えられなかった。けど試合じゃ豹変して俺らも驚くようなプレイをしやがる
練習風景も変わった。黒子のせいでモメたりもするが…逆に言えば前よりみんな話すようにまった
アイツのおかげなんて言うつもりはねーが、おもしれーチームになりそうだ)」
そう思った虹村は口元に笑みを浮かべて、彼らの背中を見ていた