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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第36章 15番のユニフォーム



そうして始まった2試合目、帝光のメンバーは既に動きが鈍っており、虹村はそれが課題だと真田と同じ事を言っており、灰崎は1試合目なのにと呆れた様子を見せ、その事に関してはチームメイトが「それ虹村がヤキ入れたからじゃない?」と言っていた



真田
「(全中の本選では1日試合が2試合行われる。しかも連日の試合となれば疲労は確実にたまっていく
帝光の選手ならばそれでも決勝は変わらず…いやそこでこそ最高のプレイをしなければならない)」



だが前半終了時点で点差は2点と差がほとんどあらず、水分補給する彼らに虹村は彼らに喝を入れた

真田は黒子を交代させる事だけ言い渡し、他は何も言わなかった。発言に頷いた黒子に赤司は「やる気はいいが黒子くん、1試合目と同じでは失敗するよ」と話しかけた



黒子
「…え?」


赤司
「パスの強さを修正する必要がある。1試合、パスのタイミングが会わなかったのは緊張していたからだけではない。2・3軍の動きの速さに合わせて出していたからだ
1軍の動きはもっと速い、パスは今までよりもう一歩早く出さなければ間に合わない

それともう1つ、存在感のある人とはどんな人だと思う?」


黒子
「?…明るい人とかでしょうか?」


赤司
「それもあるだろう。色々な要素があるから一言で表すのは難しいが、人をひきつける人物像として喜怒哀楽…感情が豊かなタイプがある

ミスディレクションはそれ単体ではフェイクと大差ない。キミのカゲの薄さがあってこそ初めて大きな力を発揮する。今の型を武器にするならば、カゲの薄さも意識してある程度コントロールすべきだ 」



赤司は黒子の胸元に人差し指を置きながら「そのコントロールの1つとして感情は極力表に出さないこと、闘志は必要だ。だかそれは秘めろ」と言い、黒子は彼の話を聞いてから深呼吸をした

そして「わかりました」と言った彼の姿はとても霞んで見えた

そこから黒子は自身の力を本領発揮し、彼からのパスに緑間に紫原、灰崎が目を見開いて驚いていた。そのパスにより緑間へとボールが繋がり、シュートを決めた
動きを繰り返して行くうちに紫原と緑間は黒子がパスしているのだと気づいたのか、驚いていた

この日、誰かが言った。それきりすぐに消えてしまったが、後に帝光を語る時必ず囁かれることになる奇妙な噂「帝光には幻の6人目がいる」と





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