第36章 15番のユニフォーム
真田の言葉を聞いた青峰は「ちょっ…ちょっと待ってくれよ!」と割って入り、「まだ午後に試合が残ってる。もう1試合…もう1試合だけ黒子を見てやってくれよ!」と焦った表情で言った
その頃赤司はお昼を食べ終えて蓋をコップにできるという水筒でお茶を飲んでいた
赤司
「(初陣とは言え散々だったな午前中の黒子は、さすがにあれではコーチの失望も大きい。午後には使ってもらえない可能性も…やはり俺の見込み違いだったか…?
だがテストの時にはできていたはずだ。にもかかわらずパスは噛み合わず、ミスディレクションの効果も薄かったように思う
まあひどい目立ち方をしていたしミスディレクションの方は当然と言えば当然か、だが…)」
赤司がそう黒子の事を考えていると紫原が「あれー?これ峰ちんのサイフじゃね?」と青峰の財布を拾い、緑間が「何をしに行ったのだよあいつは…」と呆れていた
そこに黒子が「あの…僕が届けてきましょうか?」言ったため紫原が「ん?じゃーよろしくー」と彼に青峰の財布を投げた
黒子
「わ、急に投げないでください」
紫原
「えーそっちがトロいんでしょ~~?」
紫原が投げた青峰の財布を黒子はキャッチできず拾いながら話しており、彼らのやり取りを見ていた赤司は少し驚いたような顔をして彼らのやり取りを見ていた
その後黒子が青峰の財布を届けに行こうと歩いていると真田が青峰に「だめだ。これ以上見る価値はない。彼は降格にする」と言ってる最中で、黒子は驚きで目を見開いた
青峰
「そんな…」
真田
「話は終わりだ。午後きにそなえてきちんと体をやすめておけ」
青峰
「~っ、コーチ!なら…俺も一緒にお願いします!
次ももしだめだったら俺も一緒に降格する。だから…もう1度あいつをつかってやってください」
彼の発言に虹村は「青峰…お前…バカか」と彼にデコピンをかまし、「なんでそーなんだよ、お前までいなくなって部になんのメリットがあんだ、むしろ困るわ。取引なら逆だろ」と彼に問いかけた
真田はどうやら虹村に同意見のようで、「…何か根拠でもあるのか」と言い、言われた青峰は「…ない、です」と俯いた
だが青峰はそれでも諦めずに「…けど!あいつはいつか俺達を救ってくれる。なんでかわかんねーけど、そんな気がするんだ…!」と真田に訴えた