第36章 15番のユニフォーム
真田
「灰崎は欠場、よってスタメンを変更する。スターティングメンバーは赤司、青峰、緑間、紫原、そして灰崎の代わりに黒子、以上だ行ってこい」
黒子
「…!?…!?」
突如言われた事に黒子は驚きながらもコートへ行き整列していたのだが、カゲの薄さゆえ気づかれていなかったりした。さらに青峰が黒子がリラックスしてるのかどうかを確認するとブブブブ…と彼は生まれたての小鹿のように震えていた
紫原のジャンプボールでまずボールは赤司に回され、彼が「落ち着いて黒子くん、まずはゆっくり…」とドリブルを始めながら言うといきなりビタンッと音がした
音がした方を見ると黒子が倒れており、緑間と紫原は驚きで真っ白になっていた
黒子
「…すいません
足がもつれてしまって…大丈夫です」
起き上がった彼の鼻からは鼻血が出てきており、それを見た赤司は「いや…全然大丈夫ではないね!?」と動揺し、青峰も「うおおおいテツ!」と驚きを見せていた
やはりこれにはレフェリーストップがかけられ、他校の選手からは「はぁあー!?なんだアレ!?」というやはり驚きの声が出ていた
紫原
「ありえないんだけど!?足ひっぱるどころかいきなりパンツぬがされたキブン!!」
緑間
「なんなのだアイツは…恥なのだよ」
青峰
「1秒で交代しちまったぞ」
赤司
「いや…これはさすがに…想定外だ」
この事には真田も溜め息を吐き、「……しかたがない、頼むぞ虹村」と言って主将である虹村の事を出した。彼の登場に観客は「お…出たぞ帝光主将 虹村修造」「中学No.1の呼び声も高いPFだ…!!」と声が上がっていた
事の一連に虹村は「…まー細けー説教はアトだ。まずは、勝つぞ」と言っていたが紫原は「俺らなんもしてないのに…」と呟いていた
始まった試合で赤司がまず虹村にボールを回すと彼はDFが反応できない速さで抜き、ヘルプも高速スピンでかわすかと思いきや彼は緑間にパスを出した
彼は3Pラインからシュートを放ち、それは綺麗な弧を描いて入った。それを虹村が喜んでいると真田が「制限を忘れたのか」と言ってセーブして戦うようにと指示を出した