第36章 15番のユニフォーム
翌日黒子は3軍のコーチ、青峰それぞれにバスケを続けることを言った。コーチはそれを止めず、青峰は笑顔で練習後にそっちに行くことを伝え、黒子と拳を合わせた
その後彼はもちろん練習には全力を尽くし、自主練も青峰に少々指導を受けながら行った。授業中もどうすればチームのためになるのか考えていた
そんな日が続いたある日、青峰と黒子は一緒に帰ってそのことを話していた
青峰
「どーよそんで見つかりそうか?赤司が言ってたお前だけのバスケ型ってのは」
黒子
「…まだです」
青峰
「だろーなー。じつは赤司にからかわれただけじゃねーの?」
黒子
「しまいには泣きますよ、ひどいです
ふと赤司の事をあまりしらない黒子が青峰に「…赤司くんてどんな人なんですか?」と問いかけると「ん?あーうめーよアイツは、頭いいし常にまわりも見えてる。PGとして文句なしだろ」と言った
黒子
「じゃあやっぱり僕がPG目指しても違いますね…それでは3軍でも通用しなかったし、赤司くんがいたらなおさら必要ない」
青峰
「テツお前PGだっけ?」
黒子
「赤司くんはチームのために何ができるか考えろと言いました。僕はシュートは下手だしそうなるとやはり必要なパスやアシストかと…」
青峰
「ふーん。まー赤司だって万能じゃねぇし、できないこともあんじゃね?」
黒子
「…たとえばなんですか?」
青峰
「なんかすげえ曲がるパスとか…バナナパス!みてーな」
黒子
「それは誰にもできません」
彼の意見を否定した黒子は本屋の前に通りかかり、欲しかった小説があった事を思い出して青峰と「また明日」と言って別れた
本屋に入り欲しかった本を見つけた黒子はバスケットボールのテクニック等の本のコーナーを見てから赤司の言葉を思い出しふいに視線を左に向けた
すると彼は視線誘導のテクニックという本を見つけ、先日の赤司の言葉と先程の青峰の言葉を思い出して、その本に何かを感じた
その後の彼は練習で「カゲがうすくなったんじゃないか」等のことが言われ、黒子はコーンにボールをぶつける、否パスする練習をしたりしていた