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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第36章 15番のユニフォーム




赤司
「…悪いが…俺に言えるのはここまでだよ。なぜなら今言ったことはバスケの既成技術を教えるのとは違う。まったく新しい型を生み出すということだ。そのためには自分で試行錯誤しなければいけない
今までにない新しい型を貫くには信念がいる。仮に教えることができたとしても半信半疑でなすぐ折れてしまうからね」



そう言って赤司は後ろに置いてあったバッグを取りに歩きながら「それに俺自身も練習や副主将の仕事がある。どちらにせよ手とり足とり教える時間はない」と言った



彼の少々キツイ言い方に黒子は悲しそうな顔をしたが、荷物を持って再度彼の前に立った彼は「とは言えキミに期待しているのは本当だ。だからヒントを出そう」と彼に出入り口に歩きながら話を始めた



赤司
「1つは、新しいことをやる以上固定概念は捨てること、もう1つは長所はあってもあくまでキミ自身は弱い
生かすのは自身のためでなく、チームのためだ」


黒子
「?」


赤司
「あ、あともう1つ。これはヒントじゃないか、答えが出てもその実用性はおそらく従来のテスト方式でははかれない
出たら俺の所においで、コーチと主将に推薦して、違う方式でテストしよう」



そう言って赤司は3軍の体育館から出ていき、そんな彼が出て左側に目線をやると緑間が立っていた



赤司
「緑間、聞いていたのか」


緑間
「お前が1目置いた奴がどんなものか気になったのだよ、だがやはりオレには信じられん。本気であんな奴が化けると思っているのか?」


赤司
「…さあね、可能性は感じたが会ったばかりの他人だ。あれこれ世話する義理はないね」



冷たい眼をする赤司に緑間は黙り込み、何か悪寒を感じたのか汗を書いていた。だが赤司は「俺は糸を垂らしただけだよ。それを登ってこられるかどうかは、彼しだいさ」と話を続けた

その頃黒子はバスケットボールを持って、目線上に窓を見て何かを決意しているようだった







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