第36章 15番のユニフォーム
青峰と共に練習をしていた黒子であったが、秋季テストの際3軍から2軍に上がるものは出なかった。その事にショックを受けていた彼をコーチは呼んだ
そして「はっきり言おう、お前にウチの部はムリだ」とさらにショックを受けさせるような事を言った
黒子
「…え?」
「ウチの部は他の部に比べ人数圧倒的に多い、その中で試合に出てるのは本当にひとにぎりだ。だから3軍で下位5名には退部をすすめている
お前が今までがんばってきていたのは知っている。それでも結果相対的には順位は下がった
命令ではない決めるのはお前だ。ただし…試合に出るのはほぼ不可能とは思っておいた方がいい」
その言葉を聞き練習が終わった後ストバスコートに来ていた。コーチからの言葉と彼との約束、青峰との約束を思い出した黒子は「…すみません…けどもうどうすればいいのか、わからないんです」と言いながらゴールのポールにオデコをぶつけしゃがみこんだ
「どうしたら…」と迷っている彼の目尻から涙が流れていた
落ち着いた後黒子は体育館に行き青峰にバスケ部をやめようと思っていることを伝えた。すると青峰は「はぁ!?なんでだよ!?」と声を荒らげた
黒子
「やはり僕の力では青峰くんと一緒にプレイするどころか、2軍に上がることもできそうにありません」
青峰
「(そうか今日は昇格テストあった日…)」
黒子
「バスケは好きです…けど入部してから半年…やはり向いてないものはどうしようもありません。ましてやこの帝光中学校では僕はとてもチームの役に立てそうににありません」
青峰
「……チームに必要ない選手なんていねーよ。たとえ試合に出られなくても…1軍の奴らより文字通り誰よりも遅くまで残って練習してる奴が全く無力なんてあってたまるかよ
少なくとも俺はそんなお前を見て尊敬したし、もっとがんばろうと思えたんだ
諦めなければ必ずできるとは言わねぇ、けど諦めたら何も残んねぇ」
彼のもっともな意見に黒子が黙り込んでいると体育館の出入り口から青峰を呼ぶ声がした