第36章 15番のユニフォーム
だがそんな新井の後ろから赤司が「おっと」と言って落ちかけた洗濯物を支え元の場所へと戻った
「気をつけて、あといつもありがとう。日々チームを支えてくれていることに感謝しているよ。行こう緑間」
ふわりと笑みを浮かんべながら言った赤司にマネージャー達からは一気に歓声が上がり始め、なおガールズトークに花が咲いた
新井
「やっぱ赤司様もいいよねー!?」
桃井
「もー結局かっこよければ誰でも…様!?」
菊池
「だって1年生でもう副部長だよ!?しかも家がすごいお金持ちなんだって!」
桃井
「はぁ…」
喜んでいる彼女を先程助けた赤司は何か考えているようで、彼の横に居る緑間は「…最近よく考えこんでいるな、赤司」と言葉をかけた
すると彼は「ん?ああ…そうだな」と肯定を示し、緑間は「…この前の全中のことか?」と彼が考えていることを的確に当てた
赤司
「ああ…優勝こそしたが危ない場面もいくつかあった。来年再来年のことを考えると磐石とは言いがたい、監督や部長もそこを懸念していた」
緑間
「俺達が実力をよりつけるのではだめなのか?」
赤司
「むしろ今でも戦力的には問題ない…ただ今の我がチームはバスケットがすべて正攻法すぎる・だから奇襲への類への対応が遅れる時がある」
ほしいのは変化…たとえば試合の流れを変えたい時重宝する6人目。そんな選手だ」
彼らがそんな会話をしていると先程青峰が行った3軍体育館から悲鳴が響き、震えながら青峰が蹲っていた。黒子は「どちら様ですか?」と言ったが、春過ぎに見た姿を思い出し「…あ、青…峰くん?」と声を出した
そうして仲良くなった彼らは体育館の真ん中に座り、黒子は1軍を目指して居残り練習していることを話した。すると青峰は「すげーなそこまでやってんの1軍でもなかなかいねーよ」と言った
青峰
「よっし決めた!」
黒子
「…え?」
青峰
「これから毎日ここで一緒に練習する!そんでいつか一緒にコート立とうぜ!」
黒子
「…いいんですか?」
青峰
「バーカいいも悪いもあるかよ!言ったろ?バスケ好きな奴に嫌な奴はいねーって!」
その言葉を聞いた黒子は少し恥ずかしそうにしながら青峰と拳を青峰と頑張る事を誓った。その後青峰はすごく楽しそうに過ごしていた