第36章 15番のユニフォーム
あの後誠凛は真冬の寒空の下お腹を空かせて話を聞くには行かないためにと、火神の家にやってきていた。確かに研究の許可はしたがメシの許可はしたかと火神が思うと、黒子はナイフとフォークを持ってご飯の催促をしていた
そしてそれを食べてキッチンに皿をおいて(火神があとで洗うそう)、日向は黒子に「さあいいぞ!!話せ!!」と話を始めろと言った
黒子
「えーと…この流れでいざ一段落されるとすごい話しづらいんですけど」
相田
「ちょっと!明日の決勝にも関係ある話よ。真面目に聞きましょ!」
名前
『…テツヤは、どっち話すの?』
黒子
「ああ、そうですね…赤司くんの事を説明するために今起こったとされている方を話します」
名前
『わかった。よろしく』
名前ははあ…と溜め息を吐いてから不安そうにスカートをギュッと握って、前を見た
そんな彼女の隣にいる黒子に小金井は「黒子ってバスケ中学から始めたの?」と素朴な質問をした
すると彼は「…いえ、僕がバスケを始めたのは小5から…。TVで見て面白そうと思って…いたって普通の理由です」と答えた
その答えは意外だったらしく一部からそのような声が上がっていた
黒子
「近くにミニバスのクラブなどもなかったので、僕は毎日ゴールのある公園で1人バスケをしていました。そんなある日1人の男の子が声をかけてくれたんです。彼とはすぐに仲良くなりました
学校は違いましたが毎日放課後日が暮れるまでバスケをして、彼は僕よりも上手かったので色々教えてくれました。ですが6年生の時に彼が引っ越すことになりその時1つ約束しました
2人共中学ではバスケ部に入っていつか試合で戦おう…と」
伊月
「へーそんな奴がいたんだ」
福田
「でどーなったの?今もやってるんでしょバスケ」
黒子
「…いいえ、やめました、僕のせいで。彼はもう絶対に僕を許してくれないでしょう」
「「「え!?」」」
小金井
「なんでっ…いったい何が…」
黒子
「これから話す話にも関係があります。だから…そうですね…やはりここから順を追って話しましょう
彼と約束し年が明けた4月、僕は…いえ、名字さんもですが、帝光中学校に入学しました
春とは思えないほど澄んだ、青い空の日でした」