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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第35章 完全無欠の模倣




火神
「…黄瀬」


黄瀬
「っとに…2度も俺に勝ちやがって…マジ捨てゼリフすら出てこないっスよ…けどスッキリもしてる。全部出しきって、負けて悔いなしって感じっス」


黒子
「黄瀬くん、強かったです…本当に、試合には勝ちましたが、結局最後まで黄瀬くんを止めることはできませんでした」


黄瀬
「はぁーあ…なーんだかなー俺だけ勝ってもイミねーんスよね。昔だったらその言葉だけでもドヤ顔で来たんスけど…今はもうイヤミ言われてるとしか思えないっス」



彼の発言を聞いた黒子は少し驚いた顔をしてから「…すみません」と謝り、黄瀬は彼に「次こそ海常が勝つ。また来年、勝負っス」と言った。黒子はその発言に「…はい!」とハッキリと返事をした



火神
「こりゃ…次やる時ゃまた一段とキビシそうだな」


黒子
「…はい。最高の選手です、海常の黄瀬くんは」



その頃木吉はめっちゃボロ泣きな早川と握手を交わしており、伊月は森山から胸元をグーにした手の甲でトンと叩かれており、日向は笠松と握手を交わしていた

彼は「もういっそ優勝しちまえ!勝てよ!俺らの分まで…!」と吹っ切れたような顔をしながら言い、日向もそれにしっかりと返事をしていた



「81対80で誠凛高校の勝ち!礼!!」


「ありがとうございました!!」



挨拶を交わし退場する際に黄瀬の足は痛み始め、「今頃になって足が…」と彼は考えたが、「けど、もういいんだ。終わったんだ、すべて」といままでのことを思い出していた

そんな彼に笠松は「ん」とタオルを投げてから黄瀬の事を支えるために彼の肩に腕を組んだ



笠松
「ったく、んなミエミエのヤセガマンしてるようじゃモデルはできても役者はムリだな」



笠松の言葉を聞いた黄瀬は思いっきり泣き始め、「みんなと勝ちたかった」という事を一生懸命伝えていた

だが他のキセキの世代はいつも通りの様子で会場を去っていき、モニターには明日ある試合、男子決勝洛山高校VS誠凛高校との表示がされていた







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