第34章 海常VS誠凛
休憩終了後、黄瀬はやはりベンチに座っていた。彼は「…ったく」と言いながら先程笠松とした会話を思い出したいた
笠松
「お前の言い分はわかった。だがだめだ!」
黄瀬
「は!?ちょっ…なんでな、」
笠松
「うるせえ、センパイ命令だボケ!!1年が口答えしてんじゃねぇ!!」
その事に黄瀬は「ホント体育会系っつーか」と呆れており、「そういえば、海常入った時もこんなカンジだったっスね…」と思い出し始めた
それは入部して初の練習の際の自己紹介のことである
黄瀬
「俺っスね、じゃーせっかくのトリだし…1年黄瀬涼太っス!!趣味はバスケ特技はカラオケあ、逆だった。帝光中出身!!ポジションはどこでもオッケー!!
モデルの仕事もやってるから練習あんま出れないかもだけどヨロシクっ」
「あれが…「キセキの世代」の…!」
森山
「(そしてチャラい…)」
ざわついている人に対し笠松は目を光らせて「うるせーよ!聞いたのは名前・中学・ポジションだけだ!!」と黄瀬に蹴りを入れた
痛がっている黄瀬に彼は「聞いたことだけハッキリ答えろやチャラ僧が!!」とある意味的確なことを言った
黄瀬
「ちょっ…スカウトされてきた期待のルーキーにこのしうちはなくないっスか!?せっかくテンションあげめでいったのに…」
笠松
「知るか!!どっちにしろ1年だろが!先輩命令に口答えしてんじゃねーよ!」
その言葉に黄瀬はピクッ…と反応し、少し黙り込んでから立ち上がった
黄瀬
「苦手なんすよねーそーゆーカタ苦しいの。1・2年早く生まれただけでそんな偉いんスか?それにバスケもたぶん、俺の方がうまいんスけど?」
笠松
「…偉ーよ。上手い下手の前にまず、ここは海常高校バスケットボール部だ。早く生まれたからじゃねえ、ここにいる2・3年はみんなお前より長くこのチームで努力し貢献してきた
そのことに敬意を持てっつってんだ。「キセキの世代」だろーがなんだろーがカンケーねんだよ。お前はもう海常高校1年黄瀬涼太、そんで俺は海常の3年主将笠松幸男だ。なんか文句あんのか」
その事を黄瀬はイバってるわけじゃないことわかったが納得もしなかったらしい。だが彼は「海常の黄瀬」という言葉が気に入ったらしい
彼の視線の先で海常の選手は気合を入れるためか声を上げていた