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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第34章 海常VS誠凛




相田
「みんな!後半に向けてちょっと聞いて!言うことは、なし!!」



控え室での相田の予想外の一言に選手達は「は?」と少々間抜けな声を出し、彼らを見ながら相田は変わらず「ないわ!」と明るく言った

小金井はそんな彼女に「いやカントクが聞いてっつったんじゃん今!?」と的確な突っ込みを入れた



相田
「つまりは順調ってことよ!後半もこのまま行くわよ!!黄瀬くんは足を痛めてても再起不能ではないわ。終盤必ずまた出てくるはず
その前にリードを奪えるだけ奪う!!攻めあるのみ!」


「おう!!」



志気をあげる選手達の後ろでは火神が青峰からもらったバッシュの紐を結び直しており、そんな彼に黒子が「火神くん」と声をかけると、彼は「おう」と返事をしてから話し始めた



火神
「青峰にもらったバッシュも驚くほどしっくりきてる。後半も全開で行くぜ!!
それよかお前の方が大丈夫なのかよ、幻影のシュート止められて。なんか手はあんのか?」


黒子
「…わかりません」


火神
「おい!お前そーゆーの多くね!?」


黒子
「けど落ち込んでばかりいられません。なんとかする、しかないですよね」



その頃海常高校の控え室では黄瀬が武内に試合に出してもらえるよう頼んでいた



黄瀬
「火神を止められるのは俺だけっス!!違うんスか!?」


武内
「ダメだ。ラスト2分!そこまでお前は出すことができん」


黄瀬
「そんなっ…今のままじゃ時がきても手遅れになってるかもしれないじゃないっスか!!」


森山
「黄瀬!」


黄瀬
「森山センパイもなんか言ってくんないスか!?」



黄瀬に言われた森山は少し彼の表情を見てから「出てくれ」と言いそうになったが、それは何とか踏みとどまった



森山
「(バカか俺は…!思わずそう言ってしまいたくなる。それほど今の火神は手がつけられない
しかも誠凛は火神だけじゃない。2人でダメなら3人なんて話はムリだ。他の4人もこれ以上マークをゆるめることはできない)」



彼らの様子を見ていた笠松はフウ…と溜め息を吐いてから黄瀬に話しかけ、「お前の言い分はわかった」と言った







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