第34章 海常VS誠凛

小金井
「か…火神…！？」


相田
「（火神くんのすごさは味方である私達は１番近くで見てきた。その私達も驚いている。それほど今の火神くんは急激に成長している
人の成長はゆるやかにでなく階段状に上昇すると言われている。今がまさにそう…そしてそれは「キセキの世代」と戦う度に起きている

初めて会った時私は彼ののびしろが見えなかった、いったいどこまで成長するというの？
頼もしいと同時にそのあまりに底しれない彼が少し、怖い）」



火神は再びダブルチームを抜いてレイアップシュートを決め、観客は火神のすごさに声を上げていた

それは誠凛のベンチも同様で、「控えの選手に止めれるもんか！！」と言っていたが、土田がそれを否定するように「彼は相当巧い」と中村の事を褒めていた



土田
「早川もだ。火神があまりにすごいもんだから実感しづらいけど…たとえるなら…正邦の津川が２人ついてるようなもんだよ」


降旗
「１人でも火神を苦しませたアイツが…２人！？」


福田
「うわっ…想像するだけで…いやだ…」



その頃噂されている津川はくしゃみをしており、不思議そうに後ろを振り返っていた。中村は火神のキレに「黄瀬と同じかヘタしたらそれ以上じゃ…！？」と驚いていた

その後火神は森山のシュートをブロックしたり、早い状況判断で木吉にパスを出したりし、第２Ｑ終了時同点まで追いつくほどの活躍をみせた

誠凛はその事に喜びを隠さず表しており、海常は悔しそうに誠凛を見ており、中でも早川は「ふんぎー！！」と特に悔しそうにしていた

黄瀬は誠凛に、ではなく自分自身に悔しそうにしながら控え室へと歩いていき、その後ろ姿を黒子が見ていた