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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第34章 海常VS誠凛




氷室
「(俺は以前ボールの軌道が高い可能性を考えたが…逆だ!あの独特のフォームによる打点の低さ、それこそが消える秘密だったんだ!

通常のシュートは頭上からスナップで放る、それをブロックにいこうとすればDFの視界は上を向いている。だが彼のフォームは胸元にかまえ押し出すように放るためボールの入りが低い、DFの視界は下を向く

そこから急上昇するボールは視界から一瞬で外れる。しかもジャンプで最高点を放るシュートと違いジャンプと同時に放るためタイミングが早い

その瞬間に消えるドライブと同様一瞬火神に視線誘導すれば、あたかも消えたかのようにボールを見失う。だが跳ばずに一歩下がれば視界もひろがる、あとはそこから追いつく速さがあれば…)」



彼の視線の先で黒子はボールを放っており、笠松は「丸見えだぜ」と言いながら走り出し黒子のシュートをブロックした



「止めたー!!黄瀬に続き笠松も…絶対防御も破ったシュートがブロックされたー!!」


降旗
「ウソ…だろ!?」


木吉
「(しかも黄瀬と違って秘密を暴かれた上で…幻影のシュートは完全に攻略された…)」



どのタイミングで黒子は選手交代を言われ、少し俯きながら歩いていると火神は黒子に話しかけて何かを喋っていた

戻ってきた黒子はやはり少し俯いており、相田は「交代のタイミングが一歩遅かった…」と後悔していた



黒子
「…すいません、交代直前にブロックされてしまいました。流れを切ってしまってすいません」


小金井
「…あり?ショックじゃない…のか?」


黒子
「もちろんショックです…けど、青峰くんにパスを止められた時は動転したりもしたんですけど…今回は大乗です
まだ誠凛が負けたわけではないですし…それに…」



そう言いながら黒子は先程火神に話しかけられた時言われた「まかせとけ」の言葉を思い出しながら「頼れるエースがいますから」と少し笑った

そんな火神は早川と中村のダブルチームを抜き、一気に走りダンクを決めた



笠松
「なっ…(ありえねェ!今の早川と中村はドライブを最警戒していた…その真ん中をブチ抜くだと!?)」


日向
「か…火神…?」


火神
「ボールいつでもください」


伊月
「え?」


火神
「なんか今、負ける気しなんで」







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