• テキストサイズ

【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第34章 海常VS誠凛




そんなやり取りを見ていた紫原は「てゆーか、早すぎでしょ。…室ちんが言ってたのこーゆーことね」と納得しており、「ああ…やはり、完全に浮き足立ってしまったな」と氷室が語り始めた



氷室
「おそらく誠凛は当初先行逃げ切りを目指したはずだ。ところが実際は予想外の奇襲にいきなり先行どころか大差をつけられてしまった、一刻も早く点差を縮めたい。当然あせる…だが、あせりは攻撃を単調にしミスを呼ぶ

ランアンドガンを得意とする誠凛といえど、今のリズムは速すぎる。このままだと攻撃は空回る一方だぞ」



そのことが分かってる相田は「選手交代」と言い、降旗を指名した。そんな彼はボールが外に出た時にアナウンスが流れ、相田が「伊月くん!」と呼ぶ横で緊張しながら立っていた



降旗
「(おちつけおちつけ、ずっと願ってきたじゃないか。ついにその日が来たんだ、大丈夫!)」



そう思って一歩コートで踏み出した降旗は「おちつ、うぅっわっ…!!!」と汗を流し始め、色々なことを考えながら目を回していた

彼の後ろでは福田と河原が彼の事を応援しており、伊月は「たのむぞ、マーク4番な」と彼を誘導し、目の前に立つ笠松に降旗は「ムリだー!!コエー!!」と色んな人から不思議そうに見られていた



黄瀬
「(まさかここまで隠してきた秘密兵器…は、ねーか)」


火神
「監督の考えはよくわかんねーけど…ここで出てきたってことは何かあんだろ。がんばろーぜ!」


降旗
「(ガンバローゼ!?何言ってんだ火神!?英語急に話すなよ!!)」


黒子
「がんばりましょう降旗くん…あれ?」



降旗は緊張しているためか黒子のことが全く見えておらず、彼の横を普通に通過してしまった
そんな彼に試合再開直後ボールは回され、降旗はいきなりボールを膝にぶつけ笠松にボールを取られてしまった

その事に日向は「おちつけー!!」とツッコミを入れ、笠松は「ありがとよ!」と彼を抜かそうとしたが、横からボールをカットした



黒子
「すみません少し待ってください。まだ緊張してるようなので」


笠松
「ああ!?いや…知るか!」


降旗
「わわっ」


黒子
「降旗くん!!大丈夫です。僕のデビュー戦は転んで鼻血出しましたから」


降旗
「…黒子…マジで?」


黒子
「マジです」







/ 739ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp