第34章 海常VS誠凛
現在コートでは笠松と日向が握手を交わしており、笠松は日向の力強い握手をしたことで「へぇ…」と練習試合の時の事を思い出していた
笠松
「(前は頑張ってはいるけどいっぱいいっぱいってカンジで主将としてまだまだ若い印象だったんだけどな、力強い握手だ。眼差しもまっすぐ、さすがにここまで勝ち上がってきただけはある。こりゃ相当手強いな)
…いいね、そうこなくっちゃな…!エンリョなくリベンジできるってもんだ!」
そんなやり取りをしている2人をよそに木吉と伊月は並んで整列しに歩いていた。伊月の硬い表情に木吉は「どうした伊月?少し表情硬いぞ?」と声を賭け、伊月は「え?ああ大丈夫」と返し、「だとしたら緊張してるだけだよ」と言った
伊月
「うしろ黒子の言ったようにワクワクしてる。今までの試合は相手をどこか「敵」として思う所があったけど…今感じてるのは裏表のない気持ちのいい闘志だけだ。…と(ど)うしてかな?」
木吉は彼のダジャレを聞いて「…伊月」と言った後に最後のはいらなかった等言い、日向もスタメン交代する等行っていた。そして木吉は「危うく闘志が消えそうになった」と言って怖い笑みを浮かべていた
だが木吉はそんな彼の言いたいことはわかるらしく、「楽しんでこーぜ!」といつもどおり言った
そんな様子を少し遠くから見ていた小堀は以前の誠凛と1番違う点である木吉の事をじっと見て、「気合入れないとな…!」とより一層気合を入れていた
小堀
「だから好みの女の子探してキョロキョロすんのやめて森山」
森山
「…え?」
早川
「たのんますよ森山さん!?や(る)気あ(る)んすか!?」
森山
「やる気?バカ言え、この日をどれだけ待ち望んだと思ってる。ありすぎてさっきから女子が目に入らん。まいったな」
彼の話を聞いた小堀は「別にそれでいいだろ」と呆れており、早川はさらに力を入れていた
そしてそこに「両チーム整列してください」とアナウンスが入り、観客もザワつき始めた