第34章 海常VS誠凛
日向のボールを受け取った火神は「ウス!」と返事をしてからフリースローライン辺りにいた黒子にパスを出した。そのパスを受け取った黒子はゴールのリング辺りまでボールを投げ、火神は黄瀬と同じくフリースローラインから跳んだ
そして黒子からのボールをとった彼は「うぉらぁ!」とレーンアップアリウープを決め、観客はその様子を見てまた歓声をあげた
黒子
「主将、ずっと抑えてたんですけど、ダメです。ワクワクして、開始が待ちきれません」
日向
「ダァホ俺らもだ。そんでそれは、今ここにいる全員がだ」
そこで本日2回目の試合である準決勝、誠凛高校対海常高校の試合を開始することのアナウンスが入った。その事に「さあ行こう。好敵手を倒しに」と笠松が言った
そんなテンションが上がっているらしい黒子の脳内には帝光2年生の時の記憶が流れていた
赤司
「先ほどミーティングで監督からオーダーを受け取った。では明日の試合のスターティングメンバーを発表する
4番赤司征十郎、6番青峰大輝、7番緑間真太郎、5番紫原敦、そして5人目は8番、黄瀬涼太」
自分が名前が呼ばれた事を赤司と緑間は平然としており、青峰は少し嬉しそうにしていた。紫原は興味がないのか欠伸をしていたが黄瀬は呼ばれた事に目を見開いていた
しかし赤司はそのまま「以上、残りのベンチメンバーに変更はない。なお状況にもよるが今後は基本的にスタメンは今の5人でいく」と言った
話が終わった後に黄瀬は「っしゃあ!!やっとスタメンっス!!」と声をあげ、緑間は「何がやっとだ。むしろ早すぎるぐらいなのだよ」と溜め息を吐きながらいた
青峰
「足引っぱんじゃねーぞ黄瀬」
黄瀬
「大ー丈夫っスよ!!これも黒子っちの熱心な教育のおかげっスね!」
黒子
「僕別にバスケは教えてませんが」
喜んでいる黄瀬を見た黒子は少し複雑な表情をしながら彼を見ていた