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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第34章 海常VS誠凛




「さあ…いよいよ始まるぞ…!創部2年目WC初出場にして並いる強豪を連続撃破!下克上を続ける今大会の台風の目!!奇跡の新星!誠凛高校!!」


「伝統の青を背負う激戦区神奈川からの全国常連の猛者、攻守のスキのなさに「キセキの世代」黄瀬涼太を加えた超万能型チーム。青の精鋭!海常高校!!」



その観客の声が終わり彼らは整列し、挨拶を交わした。黄瀬は目の前にいる火神に「火神っち」と声を掛けた

そして彼は「あの日生まれて初めて試合に負けた悔しさ、今日まで1日も負けた悔しさ、今日まで1日でも忘れたことねぇっスよ」と言った

それを聞いた火神は真剣な表情をして話を聞いていた。だが火神は黄瀬の「けど…おかげで1つ気づけたんス」という言葉に目を見開いた



黄瀬
「俺やっぱバスケが好きっスわ、それこそ俺のすべてを懸けられるぐらいに。だから、もう絶対負けねー」


火神
「黄瀬…気づくのおそくね?」


黄瀬
「んん?」


火神
「好きとか今さら当たり前のこと言ってんなよ、んなことこっちとっくにわかってる。それより…なんか丸くなっちまってんじゃねーの?
細けーことはもういいだろ。こっちはもうウズウズしてしょーがねーんだ。とっととやろーぜ」


黄瀬
「…黒子っちも…同意見ってカンジっスか?」



近くにいた黒子はそう問いかけられ、一瞬固まったあと「はい。あと僕が思っていることは、僕は黄瀬くんのことが嫌いでした」とハッキリ言った



黄瀬
「…え"!?そこまでハッキリ言われるとさすがに…」


黒子
「けどそれは、良い意味です。黄瀬くんがバスケ部に入ってすぐに僕が教育係につきました、その分黄瀬くんのことを少し特別に感じていた
けれど黄瀬くんはあっという間に僕を抜いてしまった。才能が違うということはわかっています…それでも僕は悔しかったし、負けたくないと思いました

つまり僕は…一方的ですがあの時ずっと黄瀬くんのことを好敵手だと思ってきました」



その事を聞いた黄瀬は目を見開いて、「…まいったな。良いイミどころか、最高燃えるんスけどそーゆーの!!」と声を出した








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