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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第34章 海常VS誠凛




紫原
「16点差~まーこんなもん~?内容的にはもっと竸っててもおかしくなかったけどね~」


氷室
「(確かに秀徳は強かった…だが、それでも帝王の力はその上を行くか…特に赤司の自殺点直後のチーム全体の集中力は圧巻の一言だった。無冠の五将と呼ばれる3人の破壊力、それをまとめる「キセキの世代」赤司征十郎の統率率

だが…なんだこの違和感は…?決して手を抜いてるようには見えなかった…が、それでもはたしてあれが洛山の全力だったのか…?あれは赤司征十郎の全力だったのか…?)」


紫原
「どうしたん室ちん~?」


氷室
「いや…なんでもない(ただの強豪とは何かが違う…どちらにせよ)
底知れぬ強さだ。洛山高校…!」



その頃、誠凛とは別の場所で見ていた名前は得点版を見て目を見開いていた。そして「緑間が、負け…た」と言いながら彼女はカーディガンを握り締めた



名前
『また、考えが甘かったかなぁ…』



得点板を見つめた彼女はゆっくりと目を閉じて、涙を一筋落とした。その涙を拭った彼女はゆっくりと歩き始め、次の試合のためにとベンチに向かい歩き始めた

こうして洛山高校対秀徳高校の戦いは幕をとじた。そして息つく間もなく、次の激闘は幕を開ける。その試合のため両チームの選手達はアップを始めていた



「淡々としてるな両チームとも」


「けど昔海常は誠凛に練習試合だが負けてるらしいぜ?」


「マジかよ!」


「その時夏に再戦を誓ったけど、誠凛は予選で負けてI.H出場できず約束をはたせなかったんだと。つまり因縁の対決なんだけど…なんか…静かだな」



観客がそう話していると海常の主将の笠松は「ラスト!」と声を出し、黄瀬に「軽くアイサツしとけ、誠凛に」と声をかけた

それに黄瀬は「ヘイ!」と返事して走り出し、フリースローラインから跳び、ダンクを決めた。そして彼は誠凛に指をさしながら「宣戦布告。ってヤツっス」と言った。黄瀬が跳んだ高さは火神並で、少し戦慄している者もいた

対し誠凛の主将日向は「何ボサッとてんだダァホ!!お返し、本家見せつけろ」と火神にボールを投げた








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