第33章 洛山VS秀徳
緑間
「行くぞ高尾」
高尾
「おーよっ」
緑間
「とっておきを見せてやる」
そんな彼らのやり取りを見ていた黒子は「彼は何かしようとしているとジッと緑間のことを見ながら言い、赤司はも黒子と同じように彼を見ながら「真太郎…」と何か考えていた
葉山
「(ここから追い上げるつもりなのは緑間の3Pは不可欠…だけど赤司がついてる以上どーやったってムリっしょ…!)」
高尾は何か考えながらドリブルをしており、そのままシュートを撃つまでの残り時間10秒をきってしまった
それを見た小金井は「やっぱ攻めあぐねてる…!?」と口に出したが、木吉は「それもあるだろうが…それ以上に…おそらくこれからトライすることは相当リスキーなんじゃないかな…?」と口に出した
木吉
「残りの時間と点差を考えればもはや1つのミスが命取りだ。迷いや不安はミスにつながる。つまり動くのは…覚悟を決めた時だ…!」
覚悟を決めようとしている緑間は1点を集中して見ており、脳内では高尾と4月に出会った時の事を思い出していた
高尾
「よう!緑間真太郎クン!俺高尾和成ってんだ。バスケ部入んだろ?俺も入るんだ。よろしくな!」
緑間
「なぜ俺の名を知っているのだよ?」
高尾
「ギャハハッバスケやってて知らねー奴の方が少ねーよ!」
緑間
「…フン」
高尾
「あり?それ何?」
左手に持っていたものを指さされた緑間は「おは朝占いの今日のラッキーアイテム。セロハンテープなのだよ」と答えた。それを聞いた高尾はブフォッと吹き出し「ギャハハは何ソレ!?」と笑いだした
彼が笑いだした事を不思議に思った緑間は「何がおかしいのだよ」と返し、高尾は「しかも流しちゃったけど語尾も何!?めちゃウケんだけど!!」とまた笑いだした
緑間はそんな彼を見て「軽薄そうな男だ…」と溜め息を吐き、第一印象は決して良くなかった事を話した