第33章 洛山VS秀徳
赤司はそのままシュートの体勢に入ったものの大坪がブロックに跳んだことを確認してから根武谷にパスを出した
紫原
「「天帝の眼」あの眼がある限り…赤ちんが負けることは少なくとも俺には考えらんないな」
火神
「(秀徳がまるで子供扱い…これが赤司征十郎…!!)」
高尾
「くっそ真ちゃんがあそこまで手も足も出ないなんて…信じらんねー!!…こうなったら俺が直接…!!)」
そう思った高尾がレイアップシュートを決めようとすると実渕が後ろからボールをカットし、「ちょっとお~私らのことも忘れてもらっちゃ困るわよ?」と言った
こぼれたボールを拾った根武谷は赤司へとパスを出し、彼の前には緑間が立った
緑間
「赤司…!」
赤司
「真太郎…お前は強い。だが負ける。お前達を従えていたのは誰だと思っている。たとえ「キセキの世代」でも、僕に逆らうことなどできはしない」
そう言った赤司は緑間にアンクルブレイクを決め、シュートを決めた。その事によってついに点差は20点差になり、高尾は悔しそうに得点板を見ていた
火神
「決まった…か?」
黒子
「…いえ」
赤司にアンクルブレイクを決められそのまま座っている緑間に高尾は「ホラ…真ちゃん」と手を差し出すと、その反対側の後ろから宮地が「いつまで立ってんだバカ。撲殺すんぞ」と彼の後頭部を叩いた
木村は彼らに「あの字が見えねーのか?シャキっとしろや!」と弾幕の「不撓不屈」を話に出した。大坪は「諦めるなまだ時間はある。まずは1本だ!!」と喝を入れた
そんな彼らの後ろ姿を見た高尾と緑間は口を開けて、話を始めた
高尾
「…なあ真ちゃん、宮地サンてホントこわかったよなー練習中」
緑間
「…そうだな」
高尾
「大坪さんも真面目で厳しい人だったし、ただでさえキツイ練習にいっさい手抜きなし。合宿とか死ぬかと思ったし、何度も吐いてさー
あーでも木村さんのさし入れのスイカはマジでうまかったなー」
緑間
「…そうだな」
高尾
「思い返せば思い返すほどホントつくづく…あの人達ともっとバスケ…やっててえなぁー…」
緑間
「…そうだな」
そんな様子を見ていた黒子は「まだ勝負はわかりません…なぜなら、緑間君たちはまだ、諦めてません」と言った