第33章 洛山VS秀徳

試合再開直後ボールは葉山に回され、観客はいきなりやり返すのかと盛り上がっていた



宮地
「はぁ？させねーよ」


葉山
「いーや、やるもんね！…３本でいいかな？」


宮地
「（…３本？）」



直後葉山はドリブルをつき始めたがその音はかなりうるさく、観客の中では耳をふさいでいる人もいた

高尾はその様子を見て「ドリブルってのは早くつけばつくほどボールが速くとられにくい…けどなんつー…」と思いながら葉山のことを見ていた

そして赤司は緑間へ話しかけた



赤司
「さっきの言葉、もしわかりにくければ言い直そう」


宮地
「（なんだこのドリブル…目で追えねえ…いや、消っ…！？）」



葉山に抜かれたことに宮地は驚きなのか悔しさなのか目を見開いていた。そして赤司は緑間への付け足しの言葉で「僕が直接手を下すまでもない。それだけのことだよ」と言った

そんな彼を見ていた誰かの脳内では、とある時の練習後のことが流れていた



宮地
「チッ…ったく、んだこりゃあ。切るぞどいつもこいつも
１年！全然かかってねーよモップ！やり直し！手ぇ抜いてんじゃねーよ！」


「はいっっ」


高尾
「うひー、今日も宮地さんキレてるよ宮地サン。こえー…っ」


宮地
「オメーらもだよ！チンタラしてんじゃねーよ！」


高尾
「うっす！」



宮地に言われた高尾と緑間はその後モップをかけて着替え、高尾は「コワイ先輩１位は宮地サンだわ」等言いながら体育館の前をを通るとドリブルの音が聞こえた