第33章 洛山VS秀徳

白金
「順調だな」



そう言ったのは洛山の監督である白金だった。彼は選手達にゲームプランに変更がないことをいい、細かいことは選手自身に、修正は赤司に頼んでいた

一方秀徳ベンチでは中谷が「赤司は決して手を抜いてるわけじゃないよ」と感じたことを言っていた



中谷
「将棋得を彷彿させるね、この運び方は。今はまだ序盤の探り合いと言ったところだ。そして局面が動くとしたら、うん。そろそろ、かな
とゆうわけでまずは。こっちからしかけてみよう」



そこでインターバルは終了し選手達はコートへ出て行った。緑間は真っ先に赤司の元へ行き話しかけた



緑間
「ナメるなよ赤司。第１Ｑ丸々様子見とはずいぶんのんびりとしているな、まさかお前の「眼」を使わず勝とうなどと思ってないだろうな？」


赤司
「ナメてなどいないよ真太郎、むしろこの上なく慎重に進めている。切り札をそう簡単に切るわけにはいかないさ
…ただし、切らずに終わってしまうかもな。このままでは」


緑間
「…なんだと？」



詳しく聞きたいところだが試合は秀徳ボールから再開され、高尾がドリブルをしていると緑間がダブルチームされていることに気がついた

そのDFはかなりのものらしく緑間もてこずっており、高尾は「さすが洛山、DF１つとっても鍛え方はんぱねー！！」と考えていた

そして彼は「…ま…だと思ったけどね♡」と言い宮地にボールを回した



葉山
「（１対１…！？）来い！！」


宮地
「はっはー、何目とか輝かせてんだおーい」



ダムダムッと葉山をドリブルで抜いた宮地は「轢くぞ。木村の軽トラで」と付け足していた。葉山は彼を「ドリブルうっまー！！」と心中に褒めていたが、根武谷には怒られていた

そして宮地は大坪へとパスを出し受け取った彼は両手ダンクを決めた



実渕
「ちょっとぉ～寝てんじゃないでしょーね？しっかりしてよ？」


葉山
「ゴメン！ゴメンゴメン！


赤司
「…小太郎…」


葉山
「わぁっっ、ちゃんと返すから！怒んないで赤司！！」


赤司
「ならいいが…やる気がないなら交代してもらうよ」


葉山
「ダイジョーブ！！ドリブルなら誰にも負けねーもんねっ！！」