第33章 洛山VS秀徳
その頃観客席の方では「あーもーめんどくさー」と言いながらお菓子を食べる彼が居り、彼は両手をパーカーのポッケにに突っ込みながら「てか観たいなら1人で観にくりゃいーじゃん室ちんさー」と言っていた
紫原に氷室は「まあそう言うなよアツシ」と言いながら観客席へ歩き出した
紫原
「やっぱ帰ってい…」
氷室
「のりしおもあるぞ?」
紫原
「…食う」
氷室がコートの方を見ると選手たちが並んでおり、「ちょうど始まるところみたいだな」と彼は言った。紫原は氷室と同じ方を見て少し顔を強ばらせた
氷室
「どっちが勝つと思う?」
紫原
「は?んー…さあ?…とりあえず、将棋じゃ赤ちん負けたことないけど」
氷室
「…将棋?」
紫原
「よく2人で休み時間とかやってたの。主将と副主将でミーティングもよくやってたし…けどまぁ…やっぱ、赤ちんが負けるとこは想像できないかな」
彼らの視線の先にいる赤司と緑間は近くに居り、「勝たせてもらうぞ、赤司」と彼に話しかけた
すると彼は「それは無理だ真太郎。1度でも僕に投了させたことがあるか?」と帝光の時によくしていた将棋の話を持ち出した
緑間
「将棋とバスケは違うのだよ」
赤司
「同じさ。僕が今まで間違ったことを言ったことは1度もない。すべてに勝つ僕は、全て正しい」
そんな会話をした後彼らは試合開始のために整列し、挨拶を交わした。そのことにより観客の声援は控え室まで聞こえていた
声を聞いた誠凛、海常はより集中力を高めており、会場にいない青峰も会場にいる紫原も真剣な表情をしていた
そして開始された試合では秀徳ボールから始まり、高尾はいきなり緑間へボールを回した
緑間
「すべて正しいだと?笑わせるな赤司。勝ったことしかないような奴が、知ったような口をきくなよ!」
そのまま緑間は3Pシュートを決め、眼鏡のブリッジを上げながら「来い赤司、約束通り教えてやるのだよ。敗北を」と言った
赤司は彼に「…へぇ」と不敵ね笑みを浮かべた