第33章 洛山VS秀徳
少し前の話に戻ってしまうが、赤司は帝光中時代に緑間と将棋を打ってる際に「俺は敗北をしらない」と急に言った
その事に緑間は「なに…?なんだそれはイヤミか?」と声を出しながら駒を動かした
赤司
「はは、いや…すまない。ただ今ふと思っただけだ。決して望んでいるわけじゃない、知らないから興味があるというだけだ。それ以上のイミはない」
緑間
「それをイヤミと言うのだよ。ならばいずれ俺が教えてやる」
緑間の言葉を聞いた赤司はフッ…と笑ってから「…そうだな」と言って立ち上がった
赤司
「もしお前と戦うことになれば、さすがに手加減はできなさそうだ。負ける気は毛頭ないがな」
緑間
「…ふん」
赤司
「ところで緑間…」
緑間
「うるさい。投了なのだよ」
その事を思い出した緑間は手のひらにある将棋の駒である角行を見ながら「まったく…」と呟き、どんな因果なのだよ。と思い見ていた
木村は将棋の駒を見て「緑間なんだそれ?将棋のコマ?」と聞くと緑間は「ラッキーアイテムです」と返した
いつもよりも小さいサイズに木村は笑っていた
宮地
「んで今日は何位?かに座だっけ?」
緑間
「2位ですが」
宮地
「は?なんだそれ1位とってこいよ。埋めんぞ」
緑間
「いや占いなんで。そーゆーもんじゃないのだよ」
彼らのやり取りに高尾はゲラゲラと笑っており、監督の中谷は溜め息を吐いていた。そして時間になったため大坪が声を出してコートへと出た
すると歓声が一気にあがり、会場はとても盛り上がった
「出たー!!桐皇・誠凛と新勢力の台頭する東京代表の校のうち唯一王者のイスを譲らず、文字通り不撓不屈の魂で11年間連続出場の古豪!歴戦の王者、秀徳高校!!」
「そして…きた…高校最強…!WC開催第一回優勝、以来現在まで連続出場優勝回数は最多、最古にして最強の王!開闢の帝王、洛山高校!!」