第33章 洛山VS秀徳
黒子
「青峰くんが…灰崎くんを殴った…!?」
桃井の話を聞いた黒子は少し怒ったような顔をしていて、彼を見た桃井は「あ、でもきーちゃんを助けるためにしょうがなくっていうか…」と付け足した
その事に黒子は「それってバレたらまずいんじゃないんですか?」と聞くと、桃井は「うん…」と肯定を示して頷いた
桃井
「…けど、ショウゴくんはもう何もしない気がする」
黒子
「…?」
桃井
「うまく言えないけど…大ちゃんに止められてどこかホッとしてるところもあると思うんだ。性格も悪しひねくれてるけど、それでも帝光のユニフォームを一緒に来てた奴だし…カンだけど。ただまぁ…どっちにしろよくないよね今回みたいのは」
黒子は彼女の話を聞いて真剣そうな顔をして眉間に皺を寄せた。そこに火神と1対1が終わった青峰が「終わったから帰んぞさつき」と話し、彼女はあまりの早さに「早くない!?」と声をあげた
青峰に黒子が結果を聞くと、青峰は肩に上着をかけながら「圧勝」と言った。その後ろで火神は「もっかい!もっかいだ!と騒いでいた
そして「バッシュも欲しいし何より負けたままじゃ納得いかねー」と理由を言ったところ青峰は試合があることを言い、火神にバッシュの入った箱を渡した
火神
「どーゆーことだよ!?」
青峰
「やる。どっちにしろもういんねーし」
火神
「なっ…負けっぱなしでいるか!返す!」
青峰
「いいから履けよバカ!言ったろ、お前はそれでいいんだよ」
桃井
「?」
青峰
「それに黄瀬とやんだろーが、あわねーバッシュでなめた試合したらブッ殺すぞ。勝負は中断ってことにしといてやる」
火神
「……じゃあ…ワリーな、もらっとくわ。中断だからな!!あくまで!」
青峰
「いけよ早くよ!!」
そんなやり取りをして彼らは会場へと向かうためにストバスコートを出て行った
名前の焦げ茶色の髪は風に揺られて靡いていた