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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第32章 海常VS福田総合




それと同じことが、第3Q終了した今。海常が12点差で負けており、灰崎は勝ち誇った笑みを浮かべていた



灰崎
「何が「安く売ってねぇ」だ。笑わせんなよ。この程度でよく言うぜ、チョロすぎてヒマつぶしにもなんねーよ」


「…っ」


「まさか…あの海常が、負けるのか…!?」



休憩で灰崎は控えの選手をまるでパシリのように使っていた。その事に石田は少し後ろめたさを感じていたものの彼の強さを前半の試合で痛感した

一方海常ベンチでは武内が焦りを見せており、笠松も同様になっていた。黄瀬は監督に話しかけ、その後第4Qが始まった

第4Qで黄瀬は灰崎に、火神が黄瀬に初めて会った時に見せたという技を使った


火神
「(けど今のリズムじゃ…)」


笠松
「(いつものキレが全然出せてねぇ!形は似ているがこれじゃナマクラもいいとこだ…!)」



灰崎は彼がダンクしようとした時にボールを弾き飛ばし、「それはさっき第2Qに見たぜ、もうお前のもんじゃねぇ。俺のもんだ」と言った

黄瀬は少し動きが悪いようで、火神は彼が「いつもの黄瀬じゃない」と考えていた
そんな彼に灰崎は手本見せてやるよと彼と同じ技を使った



青峰
「やべぇな…」


桃井
「え?」


青峰
「キャリアこそ浅いがそれでも1度見れば技を修徳できる黄瀬は、そのストックも相当な量があるだろう。だがその中で灰崎に通用するとなるとなればそう多くはねぇはずだ
しかも使った先から灰崎に奪われ使用不可能になっていく。今まで慎重にその限られた中から選んで戦ってきたが、いよいよそのストックが尽きだした
(しかも、問題はそれだけじゃねぇ…)」


火神
「過剰練習(オーバーワーク)!?」


相田
「…たぶんね。I.Hの海常対桐皇戦、あの戦いで体を痛めたのが青峰くんだけだとは思えないわ。おそらく黄瀬くんも…そして完治せずにハードな練習をつんでしまったのよ」


火神
「そんな…それでも…アイツが負けるわけねぇ!!あんなクソヤローに…約束したんだ。勝つって…次の準決勝でやるって…だからアイツは絶対…」



黒子は火神の話を黙って聞いていたが、その表情は前髪で見ることができなかった。海常はその後も灰崎を止めることができず、そのまま残り5分になってしまった








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