第32章 海常VS福田総合
観客は灰崎の力に「キセキの世代」以上なのではとザワつき始め、黄瀬は技のストックに加え足の痛みによってさらに焦りを見せていた
そんな彼の後ろに灰崎は回り込み、「そーいや前もそうやってはいつくばってたなぁリョータ」と話を始めた
灰崎
「そーだそーだしかも女もとっちまったんだっけ?みじめだなァつくづく。まーヤッたらすぐに捨てちまったけど、。ははははははは!」
森山
「聞くにたえねぇ…!!」
灰崎の発言には審判もこれ以上は…と話しかけており、彼は適当に流していた。その近くで膝をついてる黄瀬に黒子は立ち上がり、「信じてますから…!黄瀬くん!!」と大きな声をだした
黄瀬はすぐに黒子を見つけ、「黒子っち…」と呟いた。そして笠松も「アイツ…」と呟いており、黄瀬はアップ前に黒子に言われた言葉を思い出し口角を上げながら立ち上がった
黄瀬
「…勝つ前に言っとくけどショウゴくんさぁ…カン違いしてるよ、あの子のこととか。勝手につきまとって彼女名乗られてうんざりしてたんスよ正直…。プライド高くて自慢話ばっか、モデルと付き合ってるってステータスが欲しかっただけなんスよあれは
見た目だけで群がってくるバカ女のうち1人とったくらいで、調子のってんじゃねーよ」
灰崎
「あ?」
そう言った黄瀬はコートの端でシュートモーションに入り、かなり高弾道の3Pシュートを撃った。そのシュートはリングにかすりもせず綺麗に入った
それはまさしく緑間の撃つ3Pシュートと同じで、見ていた人全員が驚いていた
青峰
「なっ…」
火神
「そんな…「キセキの世代」のコピーだけは…できなかったはずじゃ…」
笠松
「(克服したのさ…だが、「キセキの世代」の技は使用者本人ですら体への負担が大きく制限がある。だからいいとこ5分だけだ)」
黄瀬
「女だの肩書きなど欲しけりゃやるよ、いくらでも。んなことより大事な約束があるんスよ俺には」
笠松
「(今の黄瀬は5分間だけ「キセキの世代」の技がすべて使える。完全無欠の模倣(パーフェクトコピー))」
黄瀬
「必ずそこへ行く…ジャマすんじゃねーよ…!」
そういう黄瀬の眼の色は少し変わっていた