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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第6章 海常vs桐皇






黄瀬
「センパイ、あと5分ッス」


笠松
「…オウ」



観戦者からの声が聞こえる中、笠松は息をゆっくり吐いて集中力を高めていた

そこに黄瀬が呼びにやって来て、いつもとは違う決まった顔で笠松へと疑問というほとではないが、言葉を投げかけた



黄瀬
「I.H来てからよくそうしてるッスね」


笠松
「ウチは去年のI. H優勝すら望める過去最強メンバーだったが、結果は知ってるか?」


黄瀬
「確か…初戦敗退ッスか?」


笠松
「ありゃ俺のせいだ。1点差の土壇場でパスミスして逆転を許した
先輩達の涙、OBからの非難、俺は辞めようとまで思った。けど監督は俺を主将に選んで言った」


"だからお前がやれ"


笠松
「そん時に俺は決めた。償えるとな想ってねぇ、救われるつもりもねぇ
それでもI.Hで優勝する

それが俺のけじめで、主将としての存在意義だ」



そう語る笠松の目は真っ直ぐで、よほど強い意思なのだろう。と感じとった

黄瀬は少し驚いた表情をしていたが、彼ならば大丈夫だろう



黄瀬
「ふーん。まあ俺は青峰っちに初勝利が目標ってぐらいッス」


笠松
「あっそ」


黄瀬
「まあ…死んでも勝つッスけど」


笠松
「…あっそ」










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