第32章 海常VS福田総合
そんなことを気にしていない緑間は「そいえば今日から1人、2年が1軍に上がってくるらしい。始めたのはつい2週間前らしい、俺達以来のスピード昇格だそうだ。名前は黄瀬涼太」と黄瀬の話を始めた
青峰は彼にボールを当ててしまった時に会ったことがあるため「…え?あ!そいつ俺知ってるわ!前会った」と返した
灰崎
「…ふーん。黄瀬涼太…ね」
緑間
「珍しいな灰崎
お前が人の名を覚えるなんて」
灰崎
「いやぁ…ま、カンだけどな、なんとなくけっこうやりそーじゃん。そんで仲良くはなれなそーだ」
彼の左にずっといったところには出入り口があり、そこの付近には黄瀬が歩いていた。灰崎の予感は当たり、現在戦うことになっている
そんな灰崎はチームメイトに「さて…足だけはひっぱんじゃねーぞバカ共」と言い、主将である石田は悔しそうな顔をしてから「ああ…わかってる」と返した
笠松は彼を知っており、「真面目で礼儀を重んじる奴だ。そんな奴が使わざるをえないほど、灰崎は強いのか…!?」と考えていた
そう考えている時誠凛は、帝光バスケ部についての話をしていた
日向
「今でこそその圧倒的な強さで神格化されてる帝光中学校と「キセキの世代」だが、最初からそうだったわけじゃない。むしろ強すぎるがゆえ逆恨みやはんかんも強く、悪役に近い印象もつきまとっていた
俺らは直接戦ったことはないし、あくまでもうわさ程度の知識だが。灰崎の凶悪性はそれを助長していた原因の1つかもな」
木吉
「ま。間違ってはいない…かな?」
小金井
「あ、別に黒子と名字ちゃんを悪く言ってるわけじゃないからな」
黒子
「大丈夫です」
名前
『(間違っては…ない?)』
黒子
「ただ1つ補足させてもらえれば、その印象は払拭されてもいないと思います。決して悪い人達ではありません。ですが、帝光の理念はずっとかわっていませんから」
そんな黒子は青峰の事を思い出し、少し悲しそうな表情をしていた
同時に海常対福田総合の試合が始まり、名前は小さく唾を飲み込んだ