第32章 海常VS福田総合
名前
『(…そういや、コイツも中学の時あってんだよなぁ…)』
そう考えたものの名前の事を火神は覚えていないため、「まあいつか…」と彼女は話を置いて、客席へと入った
すると小金井が「おーい。こっちこっち!」と教えてくれたため、火神と名前はすぐに席を見つけることができた
黒子
「お帰りなさい…どうでしたか?」
火神
「黒子…お前、灰崎って知ってるか」
黒子
「…!!なんでその名前を…」
火神
「今会ってきた」
黒子
「…!」
その頃コートでは会場ベンチにようやく黄瀬が戻ってきたらしく、笠松達は少々怒っていた。全員揃ったため「全員準備はいいな!あとは勝つだけだ!!行ってこい!!」と選手を見送った
黒子は先ほどの火神がした灰崎のことを誠凛全員に話しており、「そんな奴がいたのか…!?」と知らない人はやはり驚いていた
小金井
「黒子…どう思う?」
黒子
「…自分勝手でとにかく制御がきかない人でした。けどそれでも1軍レギュラーだったのは事実です。強いのは間違いありません」
そして試合のための挨拶が交わされ、灰崎と黄瀬は目の間にいた。そんな彼の脳内には、黄瀬が1軍が上がってくる日の昼休みの事を思い出していた
灰崎
「もーらいっミートボール」
青峰
「ハラ減ってなら大盛りにしとくかおかわりいけよ。毎回人のもんとってんじゃねーよ…」
黒子
「僕は別にかまいませんが」
黒子のミートボールをとった灰崎はクチャクチャと音を立てて噛みながら「イーじゃねーか別にィ、お前もよく人のもん食うじゃん」と言った
緑間は彼に「あと音をたてて食べるなよ。品がないぞ」と注意をし、紫原にも「あとハシの持ち方早く直すのだよ紫原」と注意をした
そんな彼に呆れたのか、赤司は溜め息を吐いた
灰崎
「いつも言ってんだろォー?ハラへってるとか、そーゆーんじゃねーんだよ。人が食ってるもんってやたらうまそーに見えるからよォ、ついな」
ペロっと指についたミートボールのソースを舐めたながら言った灰崎に青峰は「俺はハラへってねーのにとったりしねーよ」と返した