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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第31章 WエースVS光と影




木吉
「紫原、またやろーな」


紫原
「…はぁ?やだよ…だって、俺もうバスケやめるし。室ちんがあんまりに必死だったから最後までやったけどやっぱつまんなかったしー
ただでさえ面白くないスポーツなのに負けちゃったらこれ以上やるイミなんてねーよ」


木吉
「…そっか、しょうがないな…もしそれがお前の本音、だったらな」


火神
「やめちまうのかあいつ…?」


黒子
「まさか。だって彼が、心底バスケを嫌いなはずありませんから」



紫原は髪を結んでいたゴムを取りながら言い、木吉に背を向けて去って行った。そんな彼を見ながら黒子は、優しい顔をしながらそう言っていた

その姿を見ていた名前は少し嬉しそうに微笑んでいた



氷室
「次は勝とうなアツシ!!」


紫原
「はぁ?いやだから…やめるて言ってん…じゃん」


氷室
「そうか?けど俺には、そうは見えないけどな」



タオルを頭にかけている紫原は歯を食いしばりながら泣いており、本当にバスケが嫌いなようには見えなかった

そんな彼に岡村は「お前はまだまだこれからじゃ、がんばれ」と頭をガシッ掴みながら言い、紫原はそれが嫌だったのか手で拒否を示していた

荒木は彼を見ながら微笑んでおり、「全員よくやった!帰るぞ!!」と言い陽泉の選手を控え室へ先導した



桃井
「ムッくんもしかして最後…ゾーンに入ってた?」


青峰
「ああ…誠凛の3P決まって1点差につめられた時からだ、追い詰められて扉を開いたんだろ。それでも最後はあと1歩足りなかったけどな…」


桃井
「けどゾーンに入るのに必要なバスケを好きな気持ち、ムッくんにはずっとなかったはずでしょ?」


青峰
「…まーな。けどアイツは入った。つまりは、そーゆーことだろ」


その頃誠凛は「次が待ってるから出るわよ!」という相田の声に支度を始め、日向は次の試合で勝った相手が明日の相手だからと1年に先に行って席とっとけと指示していた

そして彼らに「つーわけで見させてもらいます。勝つことを祈ってるんで」と言い、対し海常の主将は「ああ、俺らもすぐ行くよそこへ」と返した

黒子はすれ違う彼を見ながら素直な言葉を言った



黒子
「準決勝で待ってます」


黄瀬
「モチロンっスよ」







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