第31章 WエースVS光と影
誠凛が客席に行こうと歩いていると、黒子は「火神くんちょっといいですか?」と話しかけた
黒子
「僕いまちょっとムカついてるんですけど」
火神
「なんで!?フツーにキレるよかコエェ!何言ってんだ黒子お前、試合勝ったじゃねーか!!」
黒子
「問題はそのアトです。氷室さんと…アレでよかったんですか?」
火神
「…しょーがねーだろ!勝っても負けてもこの試合が終われば兄弟辞める。そーゆー約束だったんだからよ」
黒子
「…そろいもそろって…アホですか?」
火神
「あ"あ"っ!?」
彼の言葉が頭にきたのか火神はそう返したが、黒子はどこからか火神が普段つけているリングを手に乗せて出した
そのりんぐに火神は目を見開き、「おまっ…これ捨てろって…」と動揺を見せており、「捨てるわけないでしょう。とゆうかむしろ僕にはあの時、捨てないでくれと言ってるようにしか聞こえませんでした」と言った
火神はそのことが図星なのか、言葉を飲み込んだ
黒子
「あの時の火神くんを否定するつもりはありませんが。けど兄弟であることと好敵手であること、その両方であり続けることはそんな難しいですか?
氷室さんにも色々思いがあるかもしれません。けど心の底ではわかってるはずです
さっき表に行くのを見ました。ちゃんと仲直りしてください」
火神は黒子の言葉を聞いて何か考えてから彼の手にあるリングを取り、「わりぃ黒子!」と去っていった
その様子を黒子の横から見ていた名前は呆れたような溜め息を吐いて、「世話がやけるな…」と黒子の気持ちを代弁していた
そんな彼らの後ろから名前の事を呼ぶ声が聞こえて後ろを振り向くと大きな身体をした彼が居り、名前は目をに開いた
そして黒子は青峰の時のように気を利かせ、先に客席の方へ行ってしまった