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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第30章 氷室VS火神 紫原VS木吉




紫原
「そもそもバスケなんて欠陥競技じゃん。ゴールは3mの宙にある、その時点で公平なんて言葉はないんだよ。結局でかい奴が勝つようにできている。それがこのクソスポーツの根本だろ
こんなもんの何が楽しいの?小物がどんなに技術を磨こうが、圧倒的破壊力に勝てるもんなんてない
どんな理想も俺にとっちゃあ、ただのゴミだ」



そう言いながら彼が先程ダンクしたゴールはギギギッ…と倒れ始め、ゴワッシャア!と大きな音を立てて倒れた



アレックス
「さすがに、ありえねーぜオイ…」


桃井
「そんな…」


「ゴールが…うそだろ…!?」


「ゴールぶっ壊したぁー!?信じらんねぇー!?本当に人間なのか紫原はー!?」



盛り上がる観客に対し審判は焦りながら「タイマー止めて!!」と頼み、試合を交換作業のため一時中断するとのお知らせが入っていた

ゴールを壊したことには氷室も「さすがにこれは…こっても驚いたな」と確かに驚いた表情をして、福井は「正直…今日ほど味方でよかったと思ったことはねぇぜ」と焦りの表情を見せていた

その事には誠凛も黒子も驚いており、ゴール付近にいた火神に伊月は「大丈夫か火神!?」と心配しており、近くに選手は「冗談きついぜ…どうやって止めんだこんな怪物」と彼の背中を見ていた

息を切らしている木吉の脳内には色々な出来事が流れていた



「おおお木吉ナイスブロックー!!」


太知
「がんばってんなー木吉ー、つかがんばりすぎて逆に心配なぐらいだぞ」


木吉
「何言ってんだよ太知、太知がバスケ部に誘ってくれたおかげでコンプレックスでしかなかったデカイ体にもできることが見つかったんだ。楽しくてしょーがないぐらいだよ
どんな奴がきても俺は、みんなを守れるようになりたいんだ」



その後中学時代に木吉は紫原と戦う機会がやってきた。彼は体育館の床に絶望したような目で這いつくばっていた



紫原
「なんだー結局そんなもん?ついイラついて本気になっちゃったけど必要なかったわ
そういやプレイ中になんか…守るとか言ってた?なんも守れてないじゃん」



そう言われた彼も仲間も泣いており、そんな彼は他にも1年の時の霧崎第一戦、日向との言葉、復活した時の彼らへの言葉、桐皇戦前日の日向との言葉、景虎からの言葉、霧崎第一戦での言葉を考えていた







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