第29章 紫原VS黒子
その後火神はリバウンド勝負でも岡村のことを押し出せるほどにゴール下に順応していた。だがボールは火神ではなく木吉のいる方へと落ちていき、劉はもらった!!と跳んだ
だがその横から木吉がバイスクローでボールをとり、陽泉から誠凛のOFと変わった
ゴール下にはやはり紫原がおり、選手はそれに圧倒されかけていた。ボールを持っている日向はシュートフォームに入ったが紫原が跳んだことを確認して中の黒子へとパスを出した
だが黒子の後ろにすぐ紫原が来て、迎撃体制となっていた。だが紫原の手を幻影のシュートはすり抜け、そのままリングを潜った
「第2Q終了ー!!」
「第1Qこそ無得点であわと思われた誠凛も…第2Qは11番の得点を皮切りに猛追!!まだ死んでねぇ!!」
「行けるぞ後半!誠凛がんばれー!!」
観客からの声援を聞きながら陽泉は控え室へと歩いて行った。同じく誠凛はベンチでそんな陽泉の背中を見つめながら控え室に行く準備をしていた
黒子
「…火神くん」
火神
「…ああ、ったく逆にブキミだぜ(このまますんなりと行かせてくれるとは思えねぇ、ビデオで見た印象はもっと強烈だった)
あいつらがこんなもんなはずねぇ、おそらく本当にヤベーのはこっからだ」
桃井
「会場は盛り上がってるみたいだけど…」
青峰
「ここで浮かれるほど誠凛もバカじゃねーだろ。なんせ…」
アレックス
「(まだまだ底を見せてない陽泉に対して、誠凛の懸念材料はてんこ盛りだ。何より現状の黒子に頼りきった攻めでは後半必ずツケがくる)
どうする誠凛…?」
彼らが見守る中、彼らも陽泉と同じように控え室へと歩いて行った