第28章 緑と青と2,3回戦
その頃この間誠凛に負けた桐皇の3年、今吉と諏佐が図書館で勉強をしていたが、諏佐は時計を気にして手元が進んでいなかった
今吉
「どうしたん諏佐?全然はかどってないやん。さっきから」
諏佐
「いやー…そろそろだな思ってよ」
今吉
「…そか、そろそろ二回戦やってる頃やな、誠凛。まあ…ワシらにはもうカンケーない話やで」
諏佐
「いやぁ…そりゃぁそうだけどよ…俺に勝ったんだぜ。二回戦ぐらいでつまずかれたらシャクじゃねーか」
今吉
「そやなーけどまぁ…強い方が勝つとは限らへんからなー」
諏佐
「そりゃそーだが…なんだよ。妙な言い方すんな」
今吉
「…まあ平たく言うたら、負けるかもしれへんなー」
諏佐
「は?」
その頃試合では日向へボールが渡りシュートを投げたがボールはリングを潜ることなく落ちてしまった。点差は既に31対42と誠凛が負けており、観客は桐皇戦のときのようなキレがないぞ!と指摘していた
日向はその事に「火神と黒子がいないことをふまえても…事前の研究で見た限りここまで差をつけられる相手じゃないはずなのに…!?」と焦りを感じており、相田もかなり焦りを見せていた
そして伊月は弾いたボールを追いかけるべきか悩んだが追いつけないと判断した。が、横に居た選手が追いつきパスをだして3Pを決めた
まるでそのことが分かっていたような今吉は説明を始めた
今吉
「理由はまぁ…2つや。1つ目は…今日の誠凛…本調子にはまぁ程遠いやろ」
諏佐
「!?」
今吉
「ワシらとやった時の誠凛は5人全員がかみ合って100%…いや120%の力を出しとった…が、そもそもそんあことはえてして稀、毎試合そんな風にやれるわけないやろ
強くなったわけやない。ただ絶好調が平常に戻るだけの話や」
諏佐
「…もう1つは?」
今吉
「まぁ…1つ目とも関係あることなんやが、ワシらに勝ったからや」