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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第28章 緑と青と2,3回戦




青峰の思い出し方は、今までの彼らと違い少々違い特殊だった。彼は先ほど「あれから寝てない」と言っていたが、その理由に実は名前のことも含まれていた

昨日家に帰った青峰はいつも通りに過ごし、寝るために布団の上にと横になった
だが彼は負けたあの感情を思いだしなかなか寝ることができなかったのだ

そしてある程度の時間が過ぎ去ったときに、青峰はいつの間にか真っ白な空間に立っていた



青峰
「…どこだここ」



とりあえず周りを見てみると近くに机と椅子、そして机に少々厚めの本が置いてあることに気づいた
普段特に本を読まない青峰だが、どうせ寝れねーしという理由でその本を読み始めた

本の内容は主にバスケットボール部に入っている8人の話で、視点は青峰と同じような視点だった

彼は時間を掛け休憩も入れずにその話を読み進めた。そして読み終わった瞬間、彼の脳内に新な記憶が追加された



青峰
「っち、待っててやるっつったのに…」



俺の方が…約束破ってんじゃねぇかよ…と呟く青峰の目からは、ポツリポツリと涙を流していた。その瞬間に彼の持っていた本が消滅し、瞬間白い空間はオレンジ色に変わった

青峰はそのまましばらく静止していおり、ふと気がつくと目の前に桃井が怒りながら立っており、気づいた彼はようやく動き始めた



桃井
「もう!大ちゃんからバッシュ買いに行こうって言ったのに…遅いよ!」


青峰
「あ?さつき…」


桃井
「大ちゃん泣いてる!?どうしたの!?テツくんに負けてそんな悔しいの!?」


青峰
「…名前のこと、思い出したんだよ」


桃井
「名前って…名字ちゃん!?ウソ!」


青峰
「さつき」


桃井
「何?やっぱりウソとか言わないでね!」


青峰
「名前のこと否定して…悪かったな」


桃井
「…!」



その言葉を聞いた桃井は一瞬目を見開いて、すぐにふわりと優しい笑みを浮かべた。そしれ彼女は一筋涙を流して、青峰を早く行かせようと起き上がらせた

桃井が去ったあと青峰はとあるものを取り出して笑みを浮かべ、着替えを始めたのだった









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