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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第28章 緑と青と2,3回戦




小金井
「あ、名字ちゃんは?黒子についてってるの?」


相田
「名字ちゃんは黒子くんとは別行動よ」


土田
「あれ、珍しいな名前が黒子についてかないなんて」


相田
「なんか緑間くんに呼ばれたから行ってくるんですってー」



少し前のこと、黒子が青峰に会いに行ってくると言ったとき辺りのことだった
名前の携帯に緑間からのメールが届き、その内容を見た彼女は『ちょっと緑間に会ってきます!』と言って去っていたのだ

そして会場の方へと戻った彼女は緑間が指定した場所へ行くと緑間がおり、彼は彼女へココアの缶を投げ渡した



緑間
「褒めてやるのだよ。青峰に勝ったことを」


名前
『相変わらずお前上から目線だな…ま、そっちこそ初戦突破おめでとうか」


緑間
「ふん…当たり前なのだよ」



手に持っていたおしるこを啜った緑間はカチャリと眼鏡のブリッジを押した。そして彼は本題のみ話そうと口を開いた



緑間
「赤司のことだ」


名前
『征十郎?うわあっち!』


緑間
「…、お前はまだ…赤司のこと好きなのか?」


名前
『…悪い?』


緑間
「誰もそんなこと言ってないのだよ。ただ…俺はもう、お前が傷つく姿を見たくない」


名前
『…は?』



緑間の言葉を聞いた名前はポカーンと口を開け、気づくと緑間に右手首を掴まれていた
彼女はその手を離そうとする気がないのか力を入れず、俯いてギュッと唇を噛んだ



緑間
「どれだけお前は赤司に縛られているのだよ」


名前
『…』


緑間
「あいつはお前の知っている赤司ではない、その証拠にお前の――」


名前
『知ってるよ!知ってるけど…諦められないんだよ』


緑間
「…」


名前
『テツヤや涼太、緑間が思い出したみたいに思い出すかもしれないじゃん…ここまで来たらきっと…』


緑間
「…そうか」



名前の泣きそうな表情に緑間はそっと彼女の手首から手を離し、きまずい空気の中再びおしるこを啜った
彼女はそれにつられるようにココアをそっと啜り、ポロポロと涙を流し始めた

そんな彼女を見た緑間は缶を地面に置き、名前のことを抱きしめた









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