第26章 『ゾーン』
試合終了の言葉が聞こえた瞬間に誠凛はものすごい笑顔で喜び、泣き出したりガッツポーズなどで感情を表現していた
それと対になるように桐皇の選手は悔しそうに下を向く人、目を見開いてる人ろ居り、桃井は綺麗な目をして泣いていた
青峰
「負け…た…?…そうか負けたのか…俺は」
放心状態に近い青峰の様子を見た黒子は真剣な表情をして彼を見ており、桃井は口元を押さえてまた泣いていた
そこに整列と審判から声が掛かり、行こうとした黒子はギリギリなのか倒れそうになりふらりと体が揺れた。そんな彼を火神が腕を引っ張り、倒すのを防いだ
青峰
「ったく…支えてもらって立ってるのがやっとかよ…これじゃどっちが勝ったかわからねーじゃねーか。けど…それでよかったのかもしんねーな
(結局敗因は…その差だってことだからな)」
火神
「…何もう全部終わったような顔してんだよ、まだ始まったばっかだろーが。またやろーぜ、受けてやるからよ」
青峰
「…かはっぬかせバァカ」
黒子
「…青峰くん」
彼に呼ばれた青峰は夏に言った「黒子(お前)のバスケじゃ勝てねーよ」と言葉を思い出し目を伏せたそして黒子に「お前の勝ちだ、テツ」と目を見ていった
そんな彼に黒子は「…1ついいですか」と言って拳を青峰に向かって差し出して、「あの時の拳を、まだ合わせていません」と、彼の1つ記憶のである帝光の時に拒否された拳を合わせようといったきたのだ
青峰
「…なっはあ?いーじゃねーかそんなもん!とっくの昔だろ!」
黒子
「いやです。だいたいシカトされた側の身にもなってください」
青峰
「…わかったよ。ただしこれっきりだ。次は勝つからな」
黒子
「はい」
そうして彼らは拳を合わせ、整列してから試合を終了させた。その様子を明後日誠凛が戦う相手が見ていた