第26章 『ゾーン』

福田
「うわぁあ時間がないっ！！」


小金井
「なんとか…なんとかしてくれぇ！！」


日向
「（いよいよヤベェぜ…！こうなったらイチかバチかやるしかねぇ
不可侵のシュート×ミスディレクションオーバーフロー）」



タイミングを合わせてみたものの、桜井はブロックを合わせてきたため日向は黒子は限界だと悟った。どうするか…というところに火神が声を掛け、決めてくれることを祈りながら火神へパスを出した
彼は左手でダンクを決めようとしたが青峰がブロックへ跳び、接触した刹那火神は直感した。「このダンクは止められる」と

くそぉ…と彼が何か案をと考えた時、黒子の「火神くん！！」の声が聞こえ、瞬間彼は夏の合宿で緑間に言われたこと、自分の決意、ゾーンは視野が広がるという言葉を思い出し、火神の左側にいた木吉へパスを出した



青峰
「（パス、だと――！？）」


相田
「（最後の最後で夏からの課題を、克服した…！！）」


誠凛
「「いっけぇー！！」


若松
「うおおお！！」


木吉
「（力では負けている…これは賭けだ…！だが千載一遇…逆転のチャンスを創るにはやるしかない！！）」



そう判断した木吉は１度ボールを下げ放った。瞬間にホイッスルの音が鳴り響きボールはそのままリングを通った
審判は若松のプッシングと判断し、バスカンでフリースロー１回を言い渡された。その事を聞いた誠凛はとても残り１点差になったため、それを決めれば同点となることを喜んでおり、海常も秀徳も喜んでいるようだった



相田
「（すごいわ鉄平…！しかも、それよりさらに驚かされたのは…火神くんのアシスト…！！
元々夏から彼は空中戦を向上させるため左手のハンドリングを練習していた…にも関わらず目の前の相手に集中しすぎるがゆえにずっとその成果を発揮しきれずにいた…
それを…ゾーンに入ったことで、この土壇場でモノにするなんて…！）」


青峰
「（あのタイミングでまさかパスとはよ…）
やってくれんじゃねーか…！」