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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第26章 『ゾーン』





再び始まった試合で、ボールはいきなり青峰に渡された。そしてドリブルを始めるも彼は火神のことを抜けず、攻めあぐれていた

その様子を見ている桜井は抜けないことを驚いており、今吉はゾーンの時間制限(タイムリミット)なのだと悟った
しかしなぜ青峰だけなのかと彼が思う視線の先で、2人は「おおおおお!!」と声を出していた



火神
「(青峰…お前は強えーよ。1対1ならマジで勝てなかった、時間制限なら俺だってとっくにきてた。それでも戦えるのは…支えがあるからだ
1人分の力じゃねーんだよ…!仲間のために――)
絶対勝つ!!」



火神はそう言いながら青峰のシュートをブロックし、ボールを下に落とした。のそボールを伊月が拾い、日向へパスし、日向はレイアップシュートを決めた

明らかに政倫の流れになってしまったために原澤はT.Oをとろうとしたが、青峰に諏佐が手を差し伸べているのが見えた



諏佐
「大丈夫か青峰?」


青峰
「さわんな。ちょっとつまずいただけだろーが、ジャマすんなよ。イイトコなんだからよ…こっからだろーが、テンション上がんのは…」



その青峰の様子を見た原澤はT.Oの申請を取り消した。彼の話を中谷と景虎は話しており、「とるべきタイミングだ」等言っていたが景虎は「現場にしかわからねー空気っつーもんもあるからな」と言ったあと、「戦略より気持ちを優先すると気がよ」と言った

どうやら桐皇の選手はかなり負けたくないらしく、それぞれかなりやる気のある顔をしていた。そんな桐皇の様子を見た日向は「1本!!死んでも止めんぞ!!」と喝を入れた



「うおおすげぜ誠凛…!!全身全霊…!渾身のDFだ!!」


今吉
「(そんなん百も承知や、ほならこっちもやることは1つ。今更裏も表もないで)
それでも最強は、青峰や」



青峰はドリブルを始めたがシュートスペースのない所まで追い詰められた。完全に止めたかと思ったが、青峰は体勢を寝かした状態でゴールの後ろからシュートを打ち、それは見事に決まった



青峰
「負けるかよ…!!勝負ってのは勝たなきゃなんも面白くねーんだよ」



彼のシュートにより誠凛は残り15秒で3点差にまでなってしまった。誠凛の様子を見ていた黄瀬は「このまま終わったら前と一緒じゃないっスか。そんな姿絶対見たくない」と声援を送った










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