第5章 ごめんね
高尾
「…名字ちゃん、こんな長い間どこ行ってたわけ?」
名前
『どこって…どこだろう』
異世界なんて言って信じてもらえる気もしないしなぁ…と思ったため言ったのだが、こっちの方がバカみたいな気がした
適当に留学していた。なんて言い訳でもしておけば良かったのかもしれないが、それはできる気がしない
高尾
「あとさ、なんで緑間が名字ちゃんのこと覚えてないか分かる?」
名前
『知らない…かな』
高尾
「そっか…」
いや知らないで合ってはいるが、大体予想はつくだろう
多分だが、ただ単に原作に戻すためのことだ
それで多分運命を変えた人、この世界の人の記憶が消えている。ってことで合っているのかな…
名前
『…あれ、あたし家どうすれば良いんだろ!?』
高尾
「雪さんは?いねーの?」
名前
『いやあの…後で電話してみる』
高尾
「…?」
名前
『そ、それより和成さ、緑間と仲良くなったんだね!』
高尾
「帝光の時にあんだけ負けたから張り合ってたらいつの間にか仲良くなった。っつーより認められた」
名前
『(知ってるからこそなんて答えれば言いのか分からない)』
まあいいか。と考えて和成と喋りながらコンビニを目指した
あの微妙な気分はまるで元々無かったかのようになっていて、スッキリしていた