第24章 青峰VS黒子
景虎
「だから違ーって」
日向
「いてっっ」
景虎
「それじゃただのバックステップだ。もっと体幹意識するんだよ。何度も言ってんだろ、大事なのは重心だ!
速さってのは言い換えれば重心の移動速度だ。1番重たい部分を動かすのが1番エネルギーを使うし速く動かそうとすればなおさら筋力・瞬発力が必要になる
だから動かさない。重心は最初から後ろに置いておくんだよ。かつ相手に悟られないように姿勢は普通と同じようにだ!あとは体で覚えろ!オラもっかいだ!!」
日向
「うスっっ」
そんな練習を積み重ねて日向は現在不可侵のシュートを使えるようになった。もちろんその成果により日向は2本連続シュートを決め、観客も盛り上がっていた
そのことに今吉は「またやっかいな技身につけてきたやんけ」と本音を言っており、桜井は日向のことを目を見開いて見ていた
諏佐
「(日向の身体能力は決して高くない。いいとこ中の上だ…なのにどうやってやがんだあのステップは…桃井のデータ込みでも追いきれねーぞ)
大丈夫か桜井…ヘルプつくか?」
桜井
「いえ…大丈夫です。僕1人で」
諏佐
「…そうか?」
彼の予想では桜井はスイマセンスイマセンといつものように謝ってくるかと思っていたのだが、外れたようだった。その様子を見ていた今吉はいつもよりもいい笑みを浮かべており、何か企んでるようなことを感じ取った
そして再開した試合で桜井へとボールが渡り、観客からは日向のDFがスゲェと言われていたが、桜井はそんなDFを構わず強引に撃った
若松は撃つのが早くて「準備できてねぇよ!」と怒っており、日向は「このシュートは入んねぇ!!」と予想したが、リングにかすらず入った
伊月
「なっっ(あれを入れるのか!)」
今吉
「カン違いしたらアカンで、ただちょっとシュートが速く放れるだけでアイツはスタメンになったわけやない。桜井は相手が強ければ強いほどシュートの精度が上がっいく。なんせアイツはああ見えて…」
桜井
「勝つのは僕です」
日向
「は?」
桜井
「だって僕の方がうまいもんっっ」
日向
「…は!?」
今吉
「シューターとしては人1倍…負けず嫌いやからな」